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副業の普及と労働環境の関係

Yietoブログ編集担当

日本でも、近年副業を解禁する企業が増えてきていますが、なかなか普及していってないようです。
その一つの問題として残業が多いという労働環境が原因にあがるようです。
※そもそもみんなが副業してる社会がいい社会かというのはさておき。。。

ということで、他国の労働環境はどうなっているのかと思って見つけたのが、”なぜ「働かない大国」ドイツの社会はまわるのか 住んで分かった日本との大きな違い”という記事。

内容はドイツに5年強住んだ方による、ドイツの働き方の実態についてです。

有給の量と使い方と病気休暇

記事のなかでの一番の衝撃! 

有給休暇は、「連邦休暇法」により、6カ月勤務で年24日以上と決まっている。日本は6カ月勤務で年10日だ。

とのことで、日本でも、就業年数が増えていって、結果的に20何日に有休が増えるというのは自分の周りでも聞いたことはありましたが、最初からこれだけ与えられているのは驚きでした!

さらに、ドイツでは

この有休を本当に消化し、医師の診断書があれば有休休暇と別に病気休暇を取れる

ので、病気のための有休をとっておかなくても良いのだそうです。病気休暇を考慮した働き方が日本だと普通に思うので、この辺も意識が違ってますね。
病気をしたら有休足りるかなとの不安を感じず休めるのは、心身ともにしっかりとリフレッシュ出来そうですよね。また、その有休を使い、自分の新たな可能性を見つけるきっかけ作りが出来れば、副業の追い風になるかなと。

有給の取得については、日本でも働き方改革法案が成立し、年5日の有給取得が義務化されましたし、少しずつづですが着実に進んでるところではあると思います。

残業と労働時間の制限

残業については、マネージャー層はあるようですが、

時間で給料をもらう職種の場合、1日で働く時間の上限は原則8時間と決まっており、上限を過ぎて働いた分は残業代ではなく時間で補償される

とのこと。早く帰ったり、休暇に置き換えたりすることが出来るようです。「お金」ではなく「時間」を受け取ることで、自分の世界を広げやすくなりますよね。もちろん、自分だけの時間、子どもと過ごす時間、買い物、友人と会うなどの選択肢が増えることもいいなあと思います。

逆に、日本だとお金がほしいから残業をするとか、残業分が入った前提の月給というような文化もあり、その辺もよしあしでしょうか。
副業の動機として、当然金銭を得たいというものがあるわけで、それを副業して得るのか、残業して得るのか?という選択肢なのだという気もします。

ただ、「働いた時間=給料」、「働いた時間=評価」じゃないというのは、育児や介護などで時短勤務をしているような、時間に制限のある人が社会で活躍する基礎の考え方としてマッチするものだと思いますね!

労働者の便利と、利用者の不便と

販売関係では、

「閉店法」というものがあり、州ごとに細かい規則は異なるが、特定の日を除き日曜日および祝日は完全閉店という点では共通している。

とのこと。
実際、私の周りでも、ドイツ旅行をしたことのある知人が日曜日、祝日どこもお店が休みで買い物にとても苦労したというのを聞いたことがあります。

日曜日に、毎週全店休業というのは日本では難しいのかもしれませんが、年始なんかは今年も休みにするところが増えましたよね。
人手不足のよるところが大きいのかな?と思いますが、利用者が休みの状態に慣れることも必要なことのように思いました。
というのも、本記事内にも言及がありますが、ドイツで上記のような権利を労働者が得ているのは、利用者が結果として受ける不便さを許容してるからなんですね。

おっと、話がずれてしまいましたが、副業が一般的な社会がいいか?というと、「はい!」とは言えないですが、そういう選択肢がある社会はいい社会なんじゃないかな?と思ったのでした。