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サボりと言わないで!新学期、子供の休暇について、考えてみませんか?

子持ち夫婦共働きの妻担当

コロナによる分散登校、オンライン授業など色々な形ではあるものの新学期が始まりました。学校が始まって辛いなあと子どもも思っているようですが、実は親の私も不安な気持ちがあります。

学校が始まることで、「コロナにかからないよう体調管理を気を付けなくては!」とか「きちんと栄養のある食事をさせなくては!」など見えないプレッシャーを強く感じてしまっています。

というものの、先行きの見えないコロナに対しての不安感は、現段階ではこの日がくれば解決するとういうものではなく、なんだか漠然とした不安が毎日、自分の心にあるという感じで、非常にストレスを感じています。みなさんはいかがでしょうか?

コロナ禍で子供がさらされるストレスを考える

大人の私でも不安な気持ちがあるなか、学校生活で子どもがこれから色々な不安に直面したりすることもあると思います。

子どものSOSを見逃さず、どう対処したらいいのかというのを事前に知っておくのは大切なのではないかと思っていたところ、下記の記事を目にしました。

学校へ行くのに抵抗感を覚える子への対処方法について、精神科医の井上祐紀先生が解説した記事になります。こちらをご紹介したいと思います。

休みをとることはポジティブなこと

記事のなかでは、まずは「休む」ということに対して、ネガティブなイメージでとらえるのではなく、下の絵のように、「心身の疲れをとる」、「リフレッシュする」などのポジティブなイメージでとらえることの大切さを教えてくれています。

画像出典:「新学期の登校辛い子」にぜひ試してほしい3行動 | 学校・受験 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)

大人の世界でも休みをとることはネガティブに思われる雰囲気もありましたが(今もありますが)、それでも、有給休暇の使用義務が法律で定まったりと、意識して休みをとることの必要性は浸透しつつあると思います。

が、子供の場合だと、休み=サボりというイメージが一般的ですよね。本記事では、そのイメージを変えることが大事という趣旨で話をされています。

そして、実際につらくなってしまった時には「休む」までの過程として、「自分を助ける」3つのステップが紹介されていました。

1. 整理する

①「起こった」(できごと)
②「感じた」(感情・感覚・思考)
③「どうなった」(変化したこと)の順に整理してみる。

以下のように、状況を分けて整理してみることが大事だそうです。

お悩み1:本当は休みたいのに休めない
①起こった:朝、登校準備を始める。
②感じた:体がだるい。学校に行きたくない。休みたいけど休めない、と思う。
③どうなった:無理をして学校に行くけれど、授業に集中できない。

2. つながる

嫌なことを我慢して一人で乗り越えようとするのではなく、誰かに相談したりする。誰か他人とつながるということですね。

3. 対処する

「心身のパワーが落ちたな」と感じ始めてから1~2日ならもう少し頑張ることも良いかもしれないが、1~2週間以上続いているのなら、数日間の短い休みをとることを考えてみる。休む必要がある場合は「思い切って1日休む」と良い。

当然、休みたいから休むのですが、ただただなんとなく休むのではなく、休むまでに上記のステップを意識していると休む際の効能がより発揮しやすい(実感しやすい)というわけですね。

親として意識すること

つらさを感じていても、漠然とした不安を抱えがちになってしまうので、書いたりするなどして状況をきちんと把握するのは大切なことですよね。また、親である私自身も「こういうのがつらいんだよね。」と話しかけ、子どもが一人で考え込んでしまわず、愚痴や悩みを言いやすいような親子関係でいることを心がけようと思いました。

また、「休む」ことには、「早すぎる」「遅すぎる」ということはあっても、「ちょうどいいタイミングは存在しない。」とのこと。子供が休みたいとなると、親としては熱があったりなど、わかりやすい症状がないと休ませないようにしたくなりますが、子どもの様子を見て無理強いすることがないように意識していきたいとも思いました。

子どもたちにも有給休暇のような制度を!

著者の井上先生は、子どもたちにも有給休暇のような制度があったらいいということにも触れていました。

私自身、子どもに有給休暇というのはまったく思いつかなかったのですが、確かに子どもも大人と同様、「なんだか気持ちがのらないから休みたい」という気持ち、年齢に関係なくありますよね。子どもは疲れ知らずということはなく、子ども同士の人間関係だったり、勉強のことで、その子の年齢なりの悩みを背負って生活しているものですよね。

記事では、家族で話し合いをし、子ども自身が決められるようにして、「各学期〇日までは、リフレッシュするために休んでいい」などとしてみてはどうかと提案してくれています。

もちろん現実の問題としては、ご両親が仕事で不在で子どもの判断で休ませてあげられない、学校の授業に遅れをとってしまうから簡単に休めないなど色々困難な点が多いと思います。ただ、私自身としては「風邪や怪我以外では絶対に休んではいけないぞ」という強い雰囲気だけは作らないようにしてあげられたらと思っています。

新学期、親として子どものSOSを見逃さないよう日々生活できたらと思っています。みなさんも、コロナという特殊な環境の中、普段の生活にぜひ今まで以上に気を配って頂いて、お子さんが精神的に安定した学校生活を送って頂けたらと願っています。

参照元の記事にも記載がありますが、詳細は、下記の井上祐紀先生ご本人の本がもととなっているようです(私は本までは読んでないのわからないのですが)。興味がありましたら、そちらもチェックされると、より深い知識が得られると思いますので、参考にしてみてください。