2学期に入り、子どもについ細々と言ってしまう今日この頃です。
「宿題は終わった?」
「ゲームの前に宿題したら?」
「宿題まだ終わっていないけど大丈夫?」
叱ったりしないようにと思っても、子どもの姿を見るとつい不安になってしまって。
声かけは難しい
そういう時は、「自分の声かけについて反省→別の良い声かけを考える。」ようにしています。でもまた小言を言ってしまう。そして「反省→また考える」、そんな日常を繰り返しています。子どもにしっかり勉強しなさいと言いながら、私自身が「良い声かけ」を継続できないのは、学習能力がないなあと恥ずかしく思ってしまうのですが、やはり「良い声かけの継続」は難しいです!
教育評論家である親野智可等先生が、下記の記事の中で上手な声かけについて書かれており、最近参考にしています。
私自身、注意の仕方などに何かクスッと笑える文を加えたいのですが、つい直接的な言い方になってしまうのですが、こちらで取り上げられているものは、とても上手な声かけだなあと思うことばかりでした。
私がよくやる声かけの失敗パターン
つい先日も、テレビやゲームをしていて、お風呂に入るのが寝る直前になってしまったときのこと。「また○○してない。○○しなきゃダメでしょ。なんでちゃんと○○しないの」と叱ってしまいました。
こういった声かけだと、
・やる気にならない
・否定的に叱られることで自己肯定感がモテなくなる
・迫られて不愉快になった子が必要以上に反抗的になる
という弊害が出るとあります。確かに、自分が言われる側で考えても、そういう悪い影響が出る感じがしました。
正解パターン
こちらの記事では、子どもをそういう気持ちにさせないで、「もっと気持ちよく子どもを動かすためのコツ」が書かれており、読んでいて特に私の中でのおすすめの声かけをいくつかご紹介したいと思います。
1. 数字を入れる
- 「部屋が汚い」→「ゴミを10個拾おう」
- 「はやく」や「急いで」→「あと5分で出発」「9時27分に出るよ」キッチンタイマーを使い、「4分で着替えるよ。スタート」
- 「洗濯物2つだけ畳んで」
2. 「ちょっとだけ」で取りかかりのハードルを下げる
- 「遊ぶ前にプリント1問だけやっておこう」
- 「夕飯前に、書き取り1字だけ書いておこう」
- 「半分だけやっておこう」
- 「1分だけやってみよう」
- 「準備だけしておこう」
- 「プリントに名前だけ書いておこう」
どうですか?すごく納得感があります。記事に書かれていた例は、どの例も具体的で分かりやすいなあと思いました。
そして、我が子にとっては、「数字を入れて、ハードルを下げる言葉」はとても効果的でした!元々数字が好きで、「残りあと〇分、ゲームできるよね!「あと〇時間で出発だね!」など、私よりも具体的な数字で話をすることが多いので、指示が分かりやすかったようでした。
また、苦手な教科を勉強する時に「5分だけ座って、鉛筆を持って問題を解いてみよう。」と言うと、座るまでは嫌そうでしたが、実際座ると10分くらい集中して勉強していました。
「最初、簡単かな?と思わせる」ことで、まずはスタートするように促し、「実際に始めると、全体像が分かることで見通しがつきやすい。」という流れに繋ぐのは、子どもにとって理解しやすいのだと実感しました。
3. 「手伝うよ。一緒にやろう」で取りかかりのハードルを下げる
- 「わからないところは飛ばしていいからできるところだけやろう」
- 「できないところはお父さんがやってあげるから」
- 「答えを見てもいいから」
「一緒にしよう。」「答えを見てもいいよ。」という声かけは、「一人で立ち向かわなくてはいけない。」「絶対答えを出さなくてはいけない。」というストレスが減るのか、勉強し始めるとっかかりとしてスムーズにいきました。
ただ、何も考えずに丸写ししようとする時もあり、その場合は、隣りで、一緒に考えながら答えの欄を埋めるようにしました。
4. 取りあえず褒める
- 「こぼしちゃダメ」→「こぼさずにできるね。上手」
「できたら褒める」ではなく「褒めたらできる」というのは、すごくポジティブな考え方ですよね。子どもにとっても(もちろん親にとっても)プラス思考になるなあと感じます。先に褒めることで、失敗したらどうしようという恐怖心が軽減され、落ち着いて物事に取り組めると感じました。「洗面所をいつも綺麗に使ってくれて、助かる!」と前もって言うと、使った後に時々「洗面所が汚れていたから拭いたよ。」と自ら報告してくれる時があります。
5. ユーモアを交えて言う
- 名古屋の中島さん(仮名)の子どもを起こすときの声かけの例です。
「10秒で起きたら天才。20秒なら凡才。30秒ならチンゲンサイ。チンゲンサイなら食べちゃう。用意、ドン。1、2、3……」
こういう文がすらすらと言えるお母さんは、憧れです!子どもがクスッと笑えるような声かけ、私には今すぐ思いつかないのですが、ぜひ使ってみたい方法です。
6. 新記録を目指す
- 着替えのときは、「速く着替えなさい」ではなく、「何分でできるかな?新記録目指そう」と言ってストップウォッチで時間を計る。
我が家でも、「寝る時間が昨日より30分早かった!」、「朝6時に起きられたね!」、「新記録だね!」と声かけすると、得意げになり喜んでいました。
声かけに関しては、とにかく「否定しない」「責めない」ということを意識すると良いそうです。
7. その他にもいろいろ
記事には、今までご紹介した以外にも、様々な声かけ方法が掲載されています。
- 選択肢の中から選ばせる
- 抽象的でなく具体的に言う
- 共感してから促す
- 「ユーメッセージ」でなく「アイメッセージ」で言う
- 「教えて」と言う
- 「競争化」する
お子さんの性格によって、効果的な声かけがおそらく違うと思います。興味がわいたら、記事をさらに読んでみて、親野先生のアドバイスを元に、ぜひ色々な声かけを試されてみてはいかがでしょうか。