概要
名称
カーテン・ブラインドの開閉
内容
窓に取り付けているカーテンやブラインドを、朝に開けて、夜に閉じる作業を指します。
2重にカーテンを利用している場合は、厚手のカーテンのみを開け、レースカーテンはそのままの状態にします。
すべての部屋の窓のカーテンを開閉するか、毎日やるか、といった作業内容の差異があります。
また、夜勤などの場合は、朝に帰宅就寝、目覚めてから(昼頃から)開けるといったケースもあります。
発生(実施)タイミング・頻度・時間
毎日
朝と夜(夕)=ほぼ決まった時間
事前に必要な準備や済ませておくタスクはありません
イレギュラー
旅行時など、誰も家にいない場合は発生しません。
また、防犯上、長期間、家を出る際に開けっぱなしにするため、夕方、夜であっても開く作業をする場合があります。
※厚手のカーテンも閉めておいたほうがいいか、レースカーテンのみ閉めて厚手のカーテンは開けておいたほうがいいか、意見があるようですが、下記、セコムの記事によるとレースカーテンのみ閉めて厚手のカーテンは開けるのがいいそうです。
作業量・時間
非常に短時間で終了します。
作業量と時間の増減があるか?どんなときにあるか?
日によって、例えば、休日はすべてのカーテンを開け閉めするが、仕事のある日は一部だけ開け閉めするなどがありえます。
分類(優先度)
やらなくても死なない系
優先度は低い
タスクの流れ(作業を分解)
カーテンを開ける
- カーテンのある部屋へ移動する
- カーテンを開ける
- カーテンを留め具で止める
- 他のカーテンのある部屋へ移動する
- 以降、カーテンを開ける分だけ繰り返し
カーテンを閉める
- カーテンのある部屋へ移動する
- カーテンを留め具から外す
- カーテンを閉める
- 他のカーテンのある部屋へ移動する
- 以降、カーテンを閉める分だけ繰り返し
※ブラインドの場合
- ブラインドのある部屋へ移動する
- ブラインドを開ける操作をする
- 他のブラインドのある部屋へ移動する
- 以降、ブラインドを開ける分だけ繰り返し
- ブラインドのある部屋へ移動する
- ブラインドを閉める操作をする
- 他のブラインドのある部屋へ移動する
- 以降、ブラインドを閉める分だけ繰り返し
難易度
低い。子供も担当可能。事前の習熟も簡易に済ませることができる。
担当の決まり方
明確に担当と決められないまま、気づいたら自然と担当が決まっていく。平日と休日で担当が変わっていたり、日によって気づいた人や気にする人がやったりと、明確に担当が決まっていないことも。
担当者の不満のたまり具合
難易度が低く、作業時間も短いため不満はたまりにくい。ただ、毎日必ず発生すること、作業内容的に、名もなき家事のようなポジションにあるので、周りにやっていることを認識されずらく、感謝もされずらく、徐々に不満がたまっていきます。
こだわり
実施頻度、すべての部屋のカーテンを開けたいかどうか、カーテンを開けて留め具で止める際のビジュアルやカーテンを閉じた際のくっつき加減などのビジュアル面にこだわりがでます。
仕組み化(効率化)
はじめに
難易度が低いことや、やらなくても死なない系のタスクに分類されるため、仕組み化を検討しやすい家事タスクになります。
家事を担う全員で、自分たちがどうしたいかを話し合って、自分たちのスタンスを決めた上で、仕組み化を考えていきましょう。
自分たちのスタンスを決めよう
前提となる考え方
やらなくても死なない家事であること
この家事をやることで得られるメリット
- 開けていると昼間は明るい
- 太陽の光を浴びることできる
- 冬は外からの日差しで部屋を暖めることができる
- 防犯上、開け閉めして、人の存在感を出したほうがいい
※メリットを受けるのは誰?
メリットの全てが当てはまる人は限定されています。例えば、朝出勤して夜帰宅する仕事をしている場合、昼間家の中が明るいことに意味はなく、太陽の光も通勤時に浴びることができます。
二人で生活している場合、Aが上記のような生活、Bが自宅でテレワークという生活をしているケースでは、Aにとってこの家事のメリットが薄いため、Bは家事としてではなく、自分のためにやるという気持ちでいたほうがいいかもしれません。平日自分がやっているのだから休日はあなたがやってというやりとりも成立しないでしょう。
しかし、ここに子供Cがいるとなると、話は変わってきます。子供Cが受けられるメリットは、Aが直接受けられないメリットであっても、当然メリットとして勘案されるからですね。
スタンスの種類
・丁寧な家事をしたい
・好きな家事はちゃんとやりたい
しっかりと家事をこだわってやりたいというスタンスになります。向き合うための時間と心に余裕が必要です。
とはいえ、こだわったとしても、もともと負荷少ない家事ということもあり、他の家事と比べると、こだわりを発揮しても影響が少ないといえます。こだわりたい場合は、そのこだわりは他人ではなく、自分のためであることを意識しておきましょう。家族に強制したり、こだわることで自分が大変といったアピールするようなことがないよう気をつけましょう。
・家事に時間を使わず、他の家族との時間や自分の時間を大切にしたい
家事を頑張るのではなく、その分を他のことに使おうというスタンスになります。やらなくても死なない系の家事ですので、このスタンスを発揮しやすい家事になります。
①やめる②自動化③外部化を検討(全体でなく一部でも。全体と一部は流れ全体と一部でもあるし、やる場所全体と一部も指す)
①やめることができないか考える
完全になくす
今までやっていた家事なので、いきなり完全になくすのは難しいかもしれませんが、やらなくても死なない系の家事なので、完全になくすことも可能です。
また、家の場所や周りの環境にもよりますが、カーテンを設置しないという方法もあります。
頻度を減らす
完全になくすのはハードルが高いでしょうから、例えば仕事のある日はやめて、休日のみ実施する。逆に平日のみ実施して休日はやめるなど、毎日実施するのをやめられないか考えます。
基本的にやらない家事としてしまい、気が向いた時だけ、不定期にやるという方法を取ることもできます。
実施する対象を減らす
平日は忙しいのでこのカーテンだけ開閉する、休日は余裕があるのですべてのカーテンを開閉するなど、対象を減らすことができないか考えます。
この際、月曜はこの部屋、火曜はあっちの部屋、水曜はそっちの部屋といったルール化をしてしまうと、実施する際に考える必要がでてしまい効率的にするつもりが返って難易度が上がってしまいます。考えなくて自然と実施できる内容にしましょう。
②自動化できないか考える
数年前までカーテンを自動で開閉する機械は全く身近でなかったはずですが、現在「カーテン 開閉自動」のキーワードでGoogle検索すると、たくさんの商品が出てきます。
数万円の高価な商品から数千円の気軽に導入を試せそうな商品までラインナップも豊富になっており、十分選択肢に入ってきました。
たくさんあるカーテンすべてを自動化するのはお金かかるし面倒だしと考えてしまうかもしれませんが、全部を自動化する必要はなく優先度が高い一部や、一つだけ変えるといった意思決定も可能です。
※注意
器具を導入する場合、器具に付随するタスク(商品選定、購入、設置、電池の充電、壊れた場合の修理や再設置など)が新しく発生しますので、それらのタスクを受け入れる気持ちで選択する必要があります。このため、まずは①やめることができないか考えた上で、やめることができない、頻度を減らすこともできない場合に自動化を検討するのがいいでしょう。
③外部化できないか考える
子供の担当にする
厳密には外部ではありませんが、メインで家事を担う大人以外の外部に任せるという意味でこちらで取り上げます。
作業の難易度やかかる時間などを考慮すると、子供の担当としてはまりやすい家事といえます。
※難易度を下げる
子供の担当とする場合は、より難易度を下げて、作業がやりやすく自然とクオリティが一定となるよう検討してみましょう。
カーテンの留め具の位置を下げたり、カーテン同士を磁石で止められるようにしたり、カーテンを端まで寄せるだけですませたり(意外と留め具で止めたり外したりが手間だったりします)と、やり方や考え方によって、さらに難易度を下げることができます。
カーテンの下にベッドがあると開閉作業がしずらいので移動するなど、カーテン周辺の環境を改善をしたり、カーテンそのものも両開きではなく片開きのカーテンにするなど、ブラインドとカーテンを好みやコスパではなく開閉しやすいかで選ぶなど本体から見直すといったことも有効です。
外部(家事代行サービスなど)の担当にする
難易度の低さや、作業時間があまりかからないことを考えうと、わざわざ外部の担当にするのは馴染まない家事といえます。
自分たちのスタンスをもとに、どんな作業・担当にするか決める
丁寧な家事
この家事を丁寧にしたい、こだわりがあるという場合は、できればこだわりがある人自身が担当になるか、子供に担当してもらいこだわりがある人が監督するという形がおすすめです。自分が望むクオリティで実施しやすくなります。
パートナーが作業し、自分が監督という担当だと、作業クオリティをパートナーのせいにしてしまい(なんでできないの?と責める方向になる)、つい険悪になってしまいがちです。これが子供に任せるとなると、クオリティをよくするために自分が頑張って考えるようになります。どうすれば子供でも望むクオリティになるか考え、例えばカーテンを閉める際に、隙間が開きやすいようであれば、隙間が開かないように気をつけさせるのではなく、磁石をつけて隙間ができないようにくっつくようにしたりと根本的な解決策を導入していけるでしょう。
ほどほどに手を抜きたい
まず頻度について、毎日、すべてのカーテンの開閉するのをやめて、いくつか必要と思えるもののみに限定してみるのはいかがでしょうか。
カーテンを留め具で止めるのをやめて端に寄せるだけですませるなど、難易度を下げるのも有効です。
担当も、平日や休日で変えてみたり、早起きする方が開けて、早く帰ってくるほうが閉めるなど、それぞれの生活スタイルに合わせた自然な担当分けを考えましょう。また、その担当分けでアンバランスが生じるようであればその他の家事でバランスを取ったりしましょう。
子供の担当とするのも有効です。その場合、クオリティはあまり求めず、ある程度できていたらOKとするなど、割り切って見守りましょう。
手を抜きたい
基本的には閉じた状態で、不定期に気が向いたときだけ開けるのがおすすめです。
思い切ってカーテンをつけない(つけなくてもいい家にする)という方法もあります。
また、お互い器具の導入やメンテナンスに負担がなければ、器具を導入して、器具まかせにするのもありです。急に動かなくなったり、電池がきれたり不調時もあると思いますが、その際も、あまり気にかけず、それはそれで別にかまわないとがっしり構えていられるといいですね。
参考情報:やめる考え方
- 日光を浴びるのは大事だが、どうせ外に出て浴びるのだから部屋で浴びる必要はないのでは?
- UV対策を考えると、カーテンを開けたほうがむしろ肌によくない
- 部屋に紫外線をいれたほうがいいが、毎日である必要はない
- 日中カーテンをあけただけで照明をつけなくてすむことって意外となかったりする。本を読んだりしようとなると照明もつけることになる。雨や曇りの日といった明るくない日も多い。
- 冬に日差しが入らないと、室温があがりにくいが、在宅ならエアコンなどを利用しないと日差しだけでは耐えられないのでは?エアコンをつけている状態だとカーテンを閉めていたほうが熱が逃げないですむ。在宅してない場合も、昼間から夕方などに帰宅するのであればいいが、夜に帰宅すると冷え切ってる状態になる。
- 夏はカーテンをしめてたほうが室温があがりにくい。エアコンの冷気も逃げない。