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「ホットクック」こんないいものがこの世にあったなんて。どうしてもっと早く買わなかったのか。

小沼 光代

年末に「ホットクック」を購入した。

料理は好きか嫌いかと言われると好きな方だと思う。そもそもくいしんぼうだから美味しいものを食べたいといつも思っているし、レストランで食べた美味しい料理は店員さんにレシピを聞いて家でも作ったりするほど。
でも、仕事が立て込んでいて疲れて帰宅した日に、「作らないと・・・」と思って作る料理は、しんどいと感じてしまう日も多々ある。趣味の料理と義務の料理は違うのである。

肉や野菜がカットされて届く料理キットのようなものも使ってみたが、家族に不評で、「高かったのに・・・」と悲しくなる(いいお値段しますよね)。
師走の年末進行に追われながらそんなことが続いたある日の夜中、お風呂でほっと一息つきながら、Amazonを見ていたら(私はいつもスマホをお供に40分くらいお風呂に入ります)、サイバーマンデーだったか何かで、ホットクックが私のiPhoneに表示された。
注)吟味した結果、買ったのは、セール対象外のシリーズだったのですが。

以前からホットクックの存在は知っていたけれど、「いうても家電が作るごはんでしょ、ねえ」とどこかでバカにしていたところがあった。
でもこの日は、追い詰められていたこともあり、ホットクックのレビューやいろいろな人が書いている使用レポートのようなものをいつもに増して長風呂して読みふけって、「これは、買いだ!」と判断し、そのままポチッとした。
買ったのは、無線LAN対応の1.6リットル、色は白にした(KN-HW16D)。無線LANはいらないかなと思ったけれど、そこは仕事柄興味を持ってしまったというか、「IoTの調理家電って何それおもしろそう!」という、ただそれだけの感覚。
2.4リットルにも惹かれたが、とにかく大きいような気がしたので、直感的に1.6リットルにした。

そして翌日、ホットクックが届いた。
早速使おうと準備を始めたが、とにかく、無線LAN設定に苦戦した。それについては書くと長くなるので割愛するけれど、メーカーさんにも問い合わせて結局、その時間帯にアクセス障害が起きていたらしく、それで接続できなかった模様。
結局、そのあと仕事に行って帰ってきて、もう一回やったらできたけれど、あとでレビューを見たら、無線LANの設定に使うスマホ向けアプリが不安定なようで、それについての不満は多く綴られていた。そこが安定するともっといいのにな。

そんな感じで最初の接続には手こずったし、買い物に失敗したかなと思ってしまったけれど、ちゃんと繋がって使い始めてみると「こんないいものがあったなんて!」という感じだ。なんでもっと早く買わなかったんだろう、と素直に思った。

記念すべき初調理は「鶏と大根の煮物」というほっとクックにあるメニュー。
アプリからメニューを選んで材料を用意し、ホットクックに入れます。
これが調理前。食材と調味料を入れているだけの状態ですね。

そして、ホットクック本体でメニューを選んで「スタート」を押すと、35分ほどで完成!

「材料を切る手間だって結構大変なんだから、あんまり変わらないんじゃないかなあ」と思っていたのですが、全然違いました。
コンロでの調理って、火加減を調節したり、煮汁の状態を見たり、焦げていないか確認したり、案外、気を使っていたんですね。
その工程を丸ごとホットクックにお願いできるということで、とにかく食材を切ってホットクックに入れてしまえば、あとは、子供の宿題を見たり、残った仕事をしたりして、調理のことを忘れることができる。これが予想外に大きかったです。
以前は、仕事に夢中になって煮物が焦げる(煮汁が全部なくなるまで気づかないなんて、私の集中力はある意味すごい)ということがよくありましたが、もうそんな心配しなくていいなんて本当に素晴らしい世界です。

ホットクックに用意されているレシピで作ってもいいし、自分のオリジナルで作ることもできます。

他にもこんなものを作りました。
※出来上がった時、自動のかき混ぜ(まぜ技、と言われています)のパワーのせいか、鍋の内側のふちには食材がくっついていて美しくはないです。今回、そこをきれいにして写真をとるか迷ったのですが、リアルな方がいいかなと思ったのでそのままにしました。

★ひじきの煮物
副菜の定番!として、このひじきの煮物と、切り干し大根の煮物はよく作ります。焼き魚+お味噌汁だけだとなんか寂しい日に、ホットクックに1品副菜をお願いすると、それだけで正統派和食の晩ごはんになります。

★えびと大根のとろとろ煮
初めて作りましたが、美味しくできました。

その他、我が家で人気のメニューは「じゃがいものポタージュ」、「じゃがいもとれんこんの炒め煮」。
「カレー」、「デミグラスソース」は、正直あまり美味しくできませんでした。無水調理というくらいの密閉度合いなので、カレーやデミグラスソースなど「焦げ目も調味料の一つ」のような、炒めてから煮るようなものは、普段食べているそれとは違ったものになってしまうような気がします。

そう、それから、このホットクック、よく喋ってかわいいんですよね。
調理ボタンを押した後に「オイシクデキマスヨウニ」って言ったり、「キョウモガンバッテオリョウリシマスヨ」って言ったり、ロボットっぽい声で喋ります。Googleアシスタントほどスムーズではなく、ロボットに近い。聞いてほしいことがあるときは「聞いて」ボタンがピンク色に点滅してアピールしてくるのもまたかわいいですね。

あっ、注意点がひとつあります。「予約調理」もできるのですが、朝に完成するように設定するときはご注意を・・・。
調理時間45分のスープを朝7時に予約したので、6時過ぎから調理が始まるんだと思っていたのですが、予約した瞬間から調理がスタートし、結構音が大きいので、寝室とホットクックの距離によっては睡眠に影響が出ます。最初、壊れているのかなと思ったのですが、調べてみたところ、食材が傷んだりしないように、未調理のまま時間まで置くのではなく、設定した直後からゆっくり時間をかけて作るようになっているのだそうです。なるほど、確かに。

そんないろいろはありますが、ご飯作りは劇的に楽になりました。場所と予算があればもう一台欲しいくらいです。