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収入とやりがいに価値を向けると、家事の価値は見えなくなる

子持ち夫婦共働きの妻担当

「世界的に見て家庭で機能しない日本人男性 気づくべき家事の価値」という少し衝撃的なタイトルが気になって読んだ記事について。写真も意味が深くとれる感じですね、、、

記事の前半では、共働きが多くなってきている中、家事労働に価値を見いだしていない男性が多いのではと。つまり、収入ややりがい=労働の価値と考えがちで、家事はどちらも感じないので労働価値がゼロという認識。収入が得られるわけじゃないからというのは、よく聞く話ですが、やりがいを感じないからやらないっていうのは新しい発見でした。本当は時間も労力もかかる立派な労働なので、ただ有償か無償化の違いだけであると。後半は「男らしさ・女らしさ」から家事に対しての意識の違いなどでした。

前半で触れられていた、「家事労働」は「家族が心地よく生活していける」「家族関係を円滑にする」「家事は会社での仕事を支えている」という3つの価値があるとのこと。個人的には3つ目の「誰かが食事や洗濯をしなければ、会社に行く体力も着ていく服もなくなる、家事労働があるからこそ会社で有償労働ができる。このつながりにもっと目を向けるべきだ。」という視点はとても重要に感じました。確かに、有償か無償という違いだけで「労働」なのか否かを判断しがちなですよね。その判断は男性も女性も同じなのではと思います。

そんな中、先日家でこんなことをやってみました。夫のお弁当を毎朝作るので、一つのお弁当につき例えば500円とか1,000円をくださいと。(※金額設定は各ご家庭でご判断ください。)そのお金は1回ごとあるいは数回ごとにまとめて、新しく用意した封筒に入れていく方式。もちろん貯金箱でも良いと思います! その際にノートに日付と金額を書いてもらいました。
約2カ月してノートを見返すと、自分がどれだけお弁当を用意したのかと客観的に見られ、意外に感動でした! これだけ「労働」したのだなと実感でき、また「自分で自分をほめるきっかけ」になりますよね。夫もこれだけの回数を妻が作ったんだ、という認識がはっきりなされて、気のせいか、週末の協力も違ってきたように思います。「家事=労働」という意識が多少芽生えたのではないでしょうか。

その「お弁当代」はまだ「貯金」している状態で使ってはいないのですが、なんだか「貯まっていく」感覚がとても嬉しいです。夫婦ともに、少し意識が変わったのではと思える体験でした。

家事労働を、「貯金」システムにして視点を変えると、少し家事労働の見方が変わるかもしれないですよ!