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東進グループの休校対策「無料のオンライン講座」を受けてみる

子持ち夫婦共働きの妻担当

子どもが学年があがるにつれ、周囲で徐々に塾通いの子ども達が増えてきた感じがします。塾では毎年2月が進級の月になることが多いようです。

コロナ前の話になりますが、我が家も塾のカリキュラムが始まる2月に出遅れながらも、2、3つの塾の体験授業を受けてみることにしました。

色んな形がありますよね、集団で行う昔ながらのというと怒られそうな、そんな集団授業形式のところ、1対1のマンツーマンで見てもらえる、家庭教師のようなところ、その変形式となる1対2形式のところ。
子どもの性格によって、どんなのが合うのかなあとのんびりとしたスタート。集団授業は、他の友達との関わりのなかで、切磋琢磨する環境が作られる、また子どもの成績が、日常的に全国でどのくらいの位置なのかが分かるというのが良い点のようです。ただ、一番大事な授業の中身がわかってなくてもどんどん先に、進められてしまう可能性があるので、それが少し不安に思いました。
(学校と似たメリット・デメリットですね)

個別授業(極端な少人数制も含む)は、学習が分からないとすぐに聞いて、すぐに教えてもらえて解決していけるので、集団授業よりは聞き流す心配は少ないように思いますが、子どもの成績が今どのレベルなのかといった情報を大きな模試などで客観的な情報を知るには難しい感じがしました。

また、当然、いくらでも教育費を使えるわけではないので!授業料も決める時の大事な要素です。

コロナがやってきて、塾選びどころではなくなってしまったのでした。

結局のところ、我が家の「塾どうするか問題」は、通塾するか否かを悩み始めた矢先にコロナの影響で、塾を決める機会を逸してしまいました。

ところが、そんなときに耳寄りな情報を見つけたのです。

『【緊急開講】全国統一オンライン講座を全国の小中学生を対象に無料で開講。緊急事態宣言の全国拡大を受け、東進グループが自宅で学ぶ生徒を応援!

東進といえば、あれです!
みなさまもよくご存知(テレビでも見かける)の、林修先生の所属している学習塾ですね。

記事では、東進・四谷大塚を運営する株式会社ナガセ・株式会社四谷大塚が、学校休校などにより、学習の悩みを抱える生徒たちを応援するため 、小学生・中学生向けの「全国統一オンライン講座」を無償で提供することを決定したとの記載がありました。

小学生、中学生においては、第1期申し込み期間が4月21日(火)~5月31日(日)となっています。
その他、概要としては、下記の通り。

・受講期間
現段階の予定では、4月28日(火)~今年度いっぱい。

・対象
全国の小学1年生~小学6年生
全国の中学1年生~中学3年生

・小学生の教科
算数(学年別にハイレベル・スタンダードから選択)  

・中学生の教科
数学1講座、英語1講座(学年別にハイレベル・スタンダードから選択) 
※小学生、中学生ともに他教科については順次拡大する予定。

・授業
1教科50分×週2回

・受講媒体
自宅のパソコンやタブレットで受講可能。

・テキスト
各家庭でダウンロード及び印刷可能。

・受講料
無料招待

教科数、授業時間ともに限定的ではありますが、一年にわたって受けられるというのがすごいです!

ポイントとしては、学力を定着させるため、毎回の授業のあとの「確認テスト」に合格しなければ先に進めない構造になっていること。学力を定着させるための演習教材もあるそうです。

小中だけじゃない!高校は、

高校1年生~高校3年生の場合は、申込が4月10日(金)から始まっており、5月21日(木)まで。
受講期間は、現段階では4月11日(土)~5月31日(日)。とこちらは、年間ではなく、あくまでも一時的な対応を想定している模様です。

受講可能な講座数は、英語、数学、国語、理科、社会の全34講座の中から最大2講座(1講座は90分×5回ほか)また、毎週火曜に週替わりで公開されるトップリーダー講座(1講座 90分)もあるそうです。受講料も小中学生と同様に無料招待となっています。

90分×5回の講習講座は通常1講座19,250円、2講座で38,500円(いずれも税込)なので、実質的に、この38,500円分の講座を無料で受けられるという内容ですね。

試してみました

もともと、コロナ前に塾を検討していたこともあり、興味があったこと、また、コロナ収束後、塾を決めないとと考えていたこともあり、現状、塾に通うことが先延ばしになっている状況、ぜひ子どもにも慣れさせたいなというのもあり、登録してみました。

登録方法としては、東進ハイスクールのホームページ上(上記)で入力します。
受講生の名前、性別、生年月日、通学している学校名・学年・クラス、保護者の名前、住所、電話番号、電子メールアドレス、中学受験(受験する、検討、受験しないのいずれかを選択)、塾に通っているか否か、子どもの夢(任意)の質問がありました。

ようは、ちゃんとした学生じゃないと登録できませんということですね。
社会人などが勉強したいと思って登録するのとかはなしで!という。

登録後、メールアドレスに生徒番号や仮のパスワードが送られ、指定されたサイトで新しいパスワードを作成するなどして登録完了です。
パスワードを設定するなど少し時間がかかったので、ゆっくり落ち着いてできる時間に行ったほうが良いと思います。私の場合は、家事の合間に行ったため、中断したりして、なかなか進みませんでしたが、とりあえず無事登録が終わりました。

授業について

4月に第1週目の授業が終わり、5月第2週目の授業が先週配信されました。
私も気になって、子どもについていっしょに授業を受けている(見ている)のですが、2回の授業を経験して思うことは、(大人が)楽しい!ということです。

子どもはしかたなくという感じですが。。。とても分かりやすく丁寧に教えてくれます。以下、親子で授業を受けてみた感想を書いてみたいと思います。(ちなみに、小学校向けのほうになります。)

1週間に2回の授業があり、勉強内容が豊富。
基礎的な内容、また小学校で習うよりも難易度の高い問題もあるので、基礎問題だけでは物足りないというお子さんにも適していると思います。

1周間に2回あるのですが、我が家では、授業時間を確保することが難しいため(子どもが週2回は嫌だと反対。。。)、週に1回毎週土曜日に勉強することにしました。時間帯は午前中。子供がYouTube、テレビゲームをしたいと言っても断固拒否!
授業と確認テストが終わってから、それのご褒美的に、電子機器類で遊んでも良いというルールにしました。

②授業のスピードが1倍、1.5倍に選択可能。
Youtubeとかにもついてる機能で、便利なんですよね、これ。
既に分かっている内容、また問題が早く解けたので次に進みたいという時は、速度を選択可能なので、「待つ」時間がないのが良いと思います。ただ、本人に随時調節させると、大事なことを聞き漏らしていることもあり(わかってるつもりで、速度を上げしまう)、親がついていっしょに理解しながらでないと使い方が難しいと思うこともありました。
この辺は、中学、高校生くらいの自己判断力がついてくると、うまく使いこなせるかもしれません。

③授業後に確認テストあり。
本講座のうりでもあります、各授業後に確認テストを終える必要があります。時間は10分程度。

合格点に達しない場合は、60分間の休憩を挟んで再度テストを受けることになります。
そうなんです。すぐには再テストを受けられない仕組みなんですね。
1度合格点に満たず60分休憩を経験したところ、もうあんなに待って再テストを受けたくないと、子どもも次のテストからは真剣モードで受けていました。
60分間の小休止、とても効果的です!(子どもにとっては、学習の後のご褒美までの時間が伸びるわけですから)

確認テストは合格点がとれても、定着を図るためもう一度受けることも可能で、そのときの試験問題は違う内容でした。こういった作り込みもちゃんとしてるなと実感したところです。

④確認テストが合格しないと次の授業に進めない。
確認テストがあることも大事なんですが、この確認テストに合格しないと、次の授業に進めないんです。このシステムがあることで、断然、授業への真剣さが違うと思いました。

学校の授業もですが、集団での授業となると、一つの授業がわからないだけで、その後も大変苦労をするところ、学習は授業を受けることではなくて、理解できることだというのをよく出せてる仕組みだと思います。
また、親がいっしょに着いてなくても、このテストの結果を見ることで、授業を通して子どもが聞き流していないか、理解しているか否かのバラメーターとしって親も判断しやすいですし、良い緊張感がありました。(もちろん、子どもにとって苦手なことがあったりしって、再テストとなる場合もありますが、親から見る一つの傾向として役に立ちそうです)

⑤テキストは無料でダウンロード可能。
教材は、インターネット経由で提供されたものをダウンロードして、印刷します。
教材を印刷していくので、かなりインクや紙が減ることも考え、我が家では、A4サイズ1枚につき2ページ印刷するようにしています。子どもにとって文字が小さいかなと思ったのですが、そこまで読みづらくはないとのことでした。

1つの授業ごとに片面印刷し、めくることにあまり意識がいかないよう紙芝居のように次のページにいく形にしました。(もう片方の面は、次の授業時に裏紙印刷をして、最終的には両面を使用しています。)

実際にやってみて

対話型ではないオンライン授業のため、子どもだけでは集中力を保つのが少し難しこともあるかもしれません。私も自分の勉強の復習だと思い、隣りで一緒に聞いたり、問題を解いたりしました。子どもが私よりも早く問題が解けて喜んだり、逆に子どもが難しいと思っているところがすぐ分かったりして、じっくり学ぶことが出来ました。

塾選びの一貫も兼ねて使ってみたのですが(もちろん子どもの教育がメインの目的ではあります)、親子のコミュニケーションの一つとしても、一緒に勉強するという良い機会ではないかと思います。第1期の申し込みが5月31日(日)までとのこと、ご興味があるようでしたら、ぜひ受講してみてはいかがでしょうか。

※こちらの授業はあくまでも該当学年の授業のみ受講可能です。先取りなどで他の学年を勉強したいなどの場合は、正規料金(1講座年間79,200円)が必要となるそうです。