Press "Enter" to skip to content

子供とYouTuberと、動画を見る時間

子持ち夫婦共働きの妻担当

YouTubeに夢中になる我が子供たち

コロナによる休校の間、お子さんが一番長い時間楽しんでいたことは何でしたか?読書、工作、料理、テレビやゲームでしょうか?
私の身の回りでは、お子さんがお菓子作りや読書に夢中になっているよという話を聞きました。我が家はというと、学校の宿題が終われば、YouTubeばかり・・・

親として内容や言葉遣いが気になるものは見ないようにさせましたが、見ること自体はテレビの延長で楽しんでいるのであればとあまり気にしてはいませんでした。

ところが、日を追うごとに「YouTubeが見たい!見たい!」と子どもが頻繁に言い出し、ゲーム中毒ならぬ「YouTube中毒では?!」と思うようになりました。

子供のいるママYouTuberが語る子供YouTubeを見せることの危険性コラムを読んだ

なぜ、YouTubeを継続して見続けたくなる気持ちになったのかと疑問に思ったところ、その中毒的な見方の原因についてYouTubeの仕事をしている「なーちゃん」さんの記事にありました。ぜひご紹介したいと思います。

記事を書いている「なーちゃん」さんは、息子さん(8歳)と娘さん(2歳)のママ兼YouTuber。子どもを育てている親の気持ち、YouTubeを制作する側の気持ちと両方を理解している方の話というのは、分かりやすいのではと思います。

さて、記事のなかでは、「子どもにYouTubeを見せる危険性」について、大きく2つ、

  • 動画は情報レベルが低い。
  • Youtubeの仕組み上、中毒性が高く、妄信的になりやすい。

と挙げています。

 まず1つ目の「情報レベルの低さ」について

YouTubeは動画のコンテンツになっていますよね。動画の特性上、文字を読むのが面倒だと思う人でも情報を得やすいように、初心者向けなどの内容になっていることが多いです。これはキッズ系に限らず、どのジャンルでもです。

この情報のわかりやすさが、動画の情報レベルの低下に繋がってるという主張です。

頭のいい人に優しく噛み砕いてもらった情報を簡単に(受動的に)得ることにより、視聴者は自分の頭を使って情報をまとめることができなくなる、つまり「国語力」が落ちるのだそうです。

動画でないコンテンツ、例えば本であれば、自分から能動的に文章を読み、頭を使って書いてあることを理解し、自分の中に落とし込んでいくという工程が必要となるので、情報レベルの高いコンテンツということになるというわけです。

2つ目の「中毒性が高く、妄信的になりやすい」について

特に子供たちや若年層に影響力が大きく、同じ意見や考え方の動画ばかりを見ることにより熱狂的なファン、つまり信者化しやすくなる。

 その結果、とても偏った考え方や価値観をもった人になってしまうとのことです。

親よりもYouTuberの言うことを聞く、それじたいは、昔からあること(芸能人やミュージシャンがYouTuberに置き換わっただけ)ですが、唯一神のような存在になってしまうのは問題です。
例えば、芸能人であれば、テレビを通して他の芸能人、他の番組などを見る機会もあり、一人の芸能人が好きなだけでも、様々な芸能人や考え方の番組に自然と影響を受けることができます。

が、YouTubeの場合、様々な人、考え方に触れる機会を見る側が意図して作っていかなければいけません。

自分が見たいものだけ見ていたら、いつのまにか同じ思考のコミュニティの中にいた。さらにその中にいることで、一般からより先鋭化した思考に進んでいく可能性を指摘しています。

どうすればいいか?

そもそも、この危険性をYouTubeも認識しています。YouTube側も思考が偏らないような対策を講じていますが、まだまだ十分とは言えないものになります。ですので、親も工夫することが必要とのことです。

本などを読ませたり、内容の要約、原因や理由を自分の頭で考えるが必要だそうです。大人の場合も、ビジネスや投資などの情報を発信するYouTuberの本も読んでほしいとありました。

その他、具体的には、「NetflixやAmazonプライムやHuluなどの作品も見せたり、親とテレビを一緒に見たり、習い事を先生から教えてもらったり、図鑑や本や漫画を読んで、影響を受ける窓口を増やすことが大事」なのだそうです。

我が家ではさっそく、YouTubeに触れている時間を少しずつ減らしながら(急激に減らすことで余計見たがると困るので)、読書や音読、料理を一緒に作るなど意識的に時間の使い方を工夫するようになりました。

ジョブズも子供たちにインターネットと触れる機会を制限していた

今回の記事を読んでふと、以前にアップル社設立者の一人であるスティーブ・ジョブズ氏も、子どもにiPadなどを触らせなかったいう話を思い出しました。

当時、開発している側の人が子どもに使わせないということにとても驚いたのを覚えています。こちらの記事でも、10歳以下は中毒になりやすく、親たちが線引きをしデバイスの利用制限を設けているとありました。

終わりに

YouTubeを含めインターネットで配信される内容はもちろんのこと、制作者側の意図もきちんと親が理解し、子どもとの適度な距離感をとらせることの必要性を改めて感じました。

なーちゃんさんは、他にもAERA dot上で、「YouTuberの動画がつまらない理由」(美味しいご馳走のような感覚で毎日見ると飽きられるので、「ご飯とみそ汁のような動画」のような毎日飽きられないコンテンツを考えている。)、「宮迫さんと江頭2:50さんの違い」(2人の芸人さんのYouTubeにかける熱量の違いについて述べられていて、「なーちゃん」さんも、動画制作の質に影響するからと、YouTubeに対して情熱を持たない人はスタッフからすぐに外した。)などの記事を書かれています。

また、仕事に対してのひたむきさ、YouTubeの再生回数が増えるまでの粘り強い姿勢などを知ることができますし、私自身仕事をもつ女性の一人として、子どものいる女性としての視点、そして自分がまだわかっていないYouTubeの世界のことをよく知る良い機会になるのではと思いますので、ぜひ他の記事も読んでみてはいかがでしょうか。