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新学期は、「早寝早起き、朝ごはん」で自律神経の回復を!

子持ち夫婦共働きの妻担当

コロナ禍で休校を経験し、子どもが家の中にいる時間が昨年よりも圧倒的に多くなりました。家の中で「イライラ」を爆発させることが増え、どうやったら心を落ち着かせてくれるのだろうと思うことが何度もありました。理由が分からないまま、叱ったり、なだめたり。そのような中、つい先日、「子どもと自律神経」の関係についての記事を目にしました。

こちらの記事では、成田 奈緒子先生(小児科医、医学博士、「子育てアクシス」代表)により、自律神経とはどういうものか、またその働き、そして自律神経をどうやって鍛えるのかが書かれていました。

私自身は、今まで、子どもが「イライラすること」と「自律神経」の関係性を考えたことがありませんでした。「大人=自律神経と関係がある。」「子ども=自立神経と関係がない。」と無意識に思っていたように思います。また、「自律神経」、「自律神経失調症」などの言葉では普段耳にすることはあっても、今までは漠然とした解釈だったように思います。今回分かりやすく「自律神経」について学ぶことが出来ましたので、ご紹介したいと思います。

自律神経とは?

人間にとって必要なもので、「毎日24時間、心臓が休みなく血液を送り出したり、胃や腸で食べ物を消化させ、汗をかいて体温調整をしてくれる」機能のこと。

自律神経には2種類あります。

①交感神経 : (例)心臓の鼓動を早くさせる。消化の働きを促進する。 
②副交感神経: (例)心臓を落ち着かせる。消化の働きをおさえる。

もし自律神経が機能しなくなってしまったらどうなるか?

暑い場所にいた場合 → 体温が上昇 → 熱中症
寒い場所にいた場合 → 体温が低下 → 風邪をひく

人間として生きていくためにとても大切な機能にもかかわらず、自律神経が正しく働かない子どもが増えているのだそうです。

出典:https://toyokeizai.net/articles/-/369364?page=2
こちらの書籍にチェックリストが掲載されています

さっそく子どもに上記の「自律神経の乱れチェックリスト」について聞いてみると、
「朝、なかなか起きられず、午前中は元気が出ない」
「しばしば頭痛や腹痛を訴える」
「乗り物酔いをしやすい」
以上、3つが該当するとのこと。

3つ以上あてはまる場合は「自律神経が弱っている」可能性大があります。と書かれているので、要注意ということになります。

「我が家は大丈夫かな」と安易に思ってしまっていたので、きちんと子どもに聞いてみることが大切だと実感しました。みなさんも良かったらぜひお子さんに聞いてみてください。

上記のようなチェックテストにあてはまる子どもの症状は、「起立性調節障害」※と呼ばれ、日本小児心身医学会の調べによると、小学生で5%、中学生でじつに10%にのぼるそうです。

※起立性調節障害(OD)とは?
起立時にめまいや動悸、失神、食欲不振や顔面蒼白、倦怠感などの症状が表れる。
小学校高学年~中学校の思春期の子どもに多い。
症状が重い時は、朝起きられず不登校になることもある。

<原因>
体の発育による自律神経の乱れ
水分の摂取不足
運動不足
精神的なストレスなど

これらの原因により、自律神経の機能が低下し、循環器系の調節がうまくいかなくなるとされる。

https://doctorsfile.jp/medication/481/

話を戻しまして、チェックリストで当てはまることに際し、「病気というほどではないから」と思ってほっておかず、「自律神経がうまく働いていない」=「子どもの成長がおびやかされている」と、危機意識をもつことが重要だと教えてくれています。

夏休み明けは生活リズムの変化により、自律神経の働きが乱れる子どもがとくに多く、

症状としては、
「朝、なかなか起き上がれない」
「食欲がない」
「授業中もぼーっとしてしまう」
「夜、なかなか寝つけない」
などの症状が特徴で、原因は現代の子ども達の環境にあるとのこと。

現代の子どもの環境といえば、
夏でも冬でも室内はエアコンで快適な温度、
危ない遊びは極力避ける
夜も明るい室内でテレビやスマホ三昧
と大人が用意した「快適すぎる環境」により「自律神経」を怠けさせてしまっているのだそうです。

この言葉は、私個人としてはとても耳が痛かったです。夜暑すぎるとクーラーをかけ、コロナが怖かったので出来るだけ外出を控え、その結果、もともと運動が好きではない子どもが更に運動不足になってしまって。久しぶりに外に出るたびに転んで怪我をしていました。もちろん、テレビやインターネットを見る時間も以前と比べ物にならないくらい増えてしまいました。楽な生活をするということは、自律神経をきたえるには適さないのだと改めて実感しました。

自律神経の鍛え方(怠けさせない方法)

それでは、自律神経を鍛えるために、怠けさせないようにするためには、どうしたら良いのかというと?

ちょっとしたストレス

暑い!寒い!暗い!おなかがすいた!など、ちょっとつらい場面に遭遇すること。なんですが、ストレスも多すぎるとダメですので、、、「ちょっと」が大事なんですね。

規則正しい生活習慣

規則正しい生活習慣も有効で、「早寝早起きを徹底すること」「朝ごはんをしっかり食べること」といったことも、影響があります。

大人は朝食を抜いたり、夜更かしをしても、だいたい1日で自律神経を調節することが可能ですが、子どもはそんな簡単には調節ができないので、普段から生活習慣を整えておくことが、より大事になってきます。「大人と子どもを同じ視点で考えてはいけない」ということなんですね。

また、最近はよく知られるようになりましたが、週末に寝だめをするのもNG!

平日と週末で睡眠リズムが変わる。

睡眠リズムのズレを体は時差だと誤解(ソーシャル・ジェットラグ:社会的時差ボケ)。

体内時計を元に戻すには数日かかる可能性がある。

「時差」は海外旅行などで起こるものと思っていたので、日常生活の中で起こることに驚きました。
と、そんなこんなで、良かれと思った週末の寝だめにより、平日の睡眠の質が下がってしまうんですね。

温冷交互浴

字のまま、入浴時に、湯船に数分つかったあと、冷たいシャワーを手先、足先にゆっくりかける。温かい状態と冷たい状態を交互に作ることで、それぞれ交感神経と副交感神経が切り替えられるスムーズな訓練になります。

蒸しタオルで目をケア

ゲームなどで酷使した目の周りの筋肉は、交感神経を刺激します。目のケアを行うことで、この緊張をほぐし、副交感神経の働きが優位となるリラックスモードを作ることができます。

終わりに

この記事じたいは子どものための、子どもを意識したものなのですが、読んでみてわかる通り、大人にも有効なことだったりするんです。

「お子さんの自律神経」の様子をチェックリストを利用したりなどで、確認しつつ、自分自身も大丈夫かな?という確認もぜひ行ってみてほしいと思います。

そして、新学期を親子で元気に過ごせたらいいですよね!