学校の宿題、塾のオンライン授業体験、スタディサプリなど「家で学ぶ」比率が圧倒的に増えた気がします。その結果、親が子どもにどんなサポートをしてあげたらいいのだろうと最近考えるとが多くなりました。
授業の受け方について、「対面授業→オンライン授業」という新しい形が増え始めている今、「勉強のしかた」も自分が経験した「昔」の勉強方法から変化してきていると感じます。そして、親として「今」の勉強サポートのしかたというものを学ぶ必要があるのではないかと思いました。
私自身の「昔」の勉強方法は、プリンターで教材を大量に印刷して使用するというよりも、ひたすらノートに書き写すという作業が多かったように思います。ところが、最近ネットで「勉強方法」を調べてみてみると、「問題集を買って単元ごとに切り、薄い問題集にして常に持ち歩く」、「問題集と解答が別冊になっている場合は、コピーして1ページにまとめ、見やすくする」など、「賢い人」の問題集の扱い方や「コピー機」や「パソコン」を駆使した様々な工夫がすごい!と感動する事ばかりです。勉強は「学ぶ」ことですが、「勉強のしかた」も「学ぶ」必要があったんだと今さらながら思います。
そのような中で、「小学生向けの勉強のしかた」についての記事があり、分かりやすい方法が出ていましたので、ご紹介したいと思います!
記事では、小学生が自宅学習で弱点を克服していくことについて、中学受験情報局「かしこい塾の使い方」の方が解説をする形式となります。
1.「子どもの苦手分野の管理の方法」について
子どもと対話しながら学習内容を整理するのがポイント
「子どもが自発的に必要な学習を家庭で進めることができれば、保護者のサポートは不要、でもそこまで出来る子どもはいない。」と指摘されており、まさしく我が家だ!と大きくうなずいてしまいました。
さて、その場合に親のなすべきこととは?
子供たちは何をどのように学ぶべきか分からないため、分からない問題に合わせて必要な教材を親が準備しサポートする必要があるのだそうです。
問題集を渡して「解いておいてね。苦手な問題があったらちゃんと復習しておくんだよ」という「丸投げ」はダメということですよね。
親がまず「子どもの積み残しの分野を理解」、そして「解けない問題に関する教材を準備する」必要があります。
親がサポートすることで、「少しずつ自分の力で学習を進めていく」力を養っていくのだそうです。結果的に「主体的に学習できるようになる」のですが、その時期は、我が子には遠い先のような・・・
また、主体的に学ぶ姿勢を育むために、「次はどうしたらいいと思う?」、「いつ見直しをしようか?」など対話をしながら学習サポートをとのことですが、これらの質問をしても、我が家では対話にならず「もうやりたくない!」「見直しなんて面倒くさい!」とまったく「対話」にならず。
私が「忍耐力」を養わなくてはと思いましたが、結局、子どもに「なんでやらないの~!」と叱ってしまうこともしばしば。対話から「主体的に学ぶ姿勢」に辿り着くのは、いつになるのやらです。
小学生の苦手・弱点分野の克服支援に、プリンターの機能をフル活用!
さて、自分の愚痴はこれくらいにして。。。子どもたちに親がどんな教材を用意したらよいかについて、以下二つのやり方は、私にとっては特に目からうろこでした。もう既に活用している親御さんもいらっしゃると思いますが、私は全くやっていませんでした。いかに自分が「古い勉強方法」から新しいやり方に切り替えられていなかったかを実感しています。
① オリジナルの弱点克服ノートの作成
<手順>
苦手な分野のテキストやプリントをプリンターで印刷。
↓
印刷したものを切り取ってノートに貼りつけ完成。
こちらの<手順>で、さっそく「弱点克服ノート」を作ってみることにしました。作成するのに国語、算数だと少しハードルが高いかなと思ったので、まずは漢字ドリルから。
作成してみると、メリットがたくさんです!
- 漢字ドリルだと答えが合っている漢字も視界に入ってしまうが、弱点克服ノートでは間違えた漢字のみに集中できる。
- 間違えた漢字のみに専念することで、学習時間が短縮される。
- 間違えをなおす復習時間が減ることで、子どもが勉強量を少し「楽」に感じることができる。
- 問題を解くたびに、別冊の解答集を見にいく必要がない。
特に、「間違った漢字」のみに専念できる、別冊の解答集をつど参照する必要がないというのは、とても便利だと思いました。
これから、ドリルだけではなく国語、算数などで、弱点克服ノートを作ろうと思っています。そして、これが「効果的な学び」につながればいいなと思っています。(理想ですが。)
②弱点まとめプリントを作成
<手順>
間違えた問題をスキャンする。
↓
マイクロソフトのワードやパワーポイントに貼り付け、印刷して完成。
間違えた問題(スキャンしたもの)を貼り付けたワードなどを印刷し、「即席の確認テスト」を作成。「確認テスト」を作り続けることで、「オリジナルの問題集」が完成するそうです。作るのは大変ですが、データは保存しておけるので、何回も印刷して使えるのがメリットとのこと。そして、最初にデータは、「弱点フォルダ」内で管理し、取り組んだプリントは「完了フォルダ」に移行。移行することで弱点フォルダに入っているファイルが減っていくのが分かり、子どもが達成感を持てるとのことです。
私は、試しに英語の問題集で「弱点プリント」を作ってみました。ただ問題集だけだと少し「固い」感じがしたので、スキャンした問題を貼り付けた後に、無料のイラスト(問題集に出てくる人や物を連想しやすくするため)を入れてみました。
「弱点プリント」のメリットはというと、
- (①と同様)間違えた問題のみに絞ることができ、見やすい。
- (①と同様)間違えた漢字のみに専念することで、学習時間が短縮される。
- データとして利用できるので、外出先でもタブレットやスマートフォンで見られる。
「外出先でも見られる点」は、電子機器を持ち歩いている大人が勉強する際にも有効なことに思います。私自身、自分の教材も作ってみたのですが、子どもの送迎の合間などに見られて、とても便利です。
デメリットはというと、
①、②共通して「手間がかかる」、「印刷用紙とインクの費用がかかる」ことだと思います。ただ、「学習効果」が期待できるのであれば「惜しくはない」かも?!と試しているところです。
2.「子ども達のモチベーションを下げないためのコツ」について
「小学生が自宅学習に意欲的に取り組むための弱点克服3つのポイント」が書かれています。苦手なことは誰にとっても大変なものなので、親の工夫が必要なのだそうです。
①子どもに考えさせ、子どもに決めさせる。
「あれをやりなさい」「ここがわかっていないから、もっとがんばりなさい」という言葉により、子どもの意欲は低下。弱点克服にのぞむ際などは、
「どんなことを勉強したほうがいいと思う?」
「復習に必要なのはどのあたりかな?」など、お子さんに投げかけながら学習を進めていきましょうとのことです。
我が家では、なるべく「命令口調」にならないように最初は心掛けるのですが、まだ「自分を認識する力」が養われていないせいか、まとを得ない言葉ばかりで。結局「あれをやりなさい」という言葉に辿り着きます。まだまだ、うまく導く親になるための「修行」が足りないようです。
②できる問題も必ず交えて、モチベーションを保つ
弱点克服のため、解けない問題に取り組んでいると、意欲が下がってしまう危険性が。「いくつか苦手な問題に取り組めたら、今度は得意な教科や問題に取り組ませてあげる」必要もあります。「できる」という手応えが自信につながり、次の学習へのモチベーションとなるそうです。
確かに出来ない問題を連続すると、「自分は何も解けない」など弱気になってしまい、嫌気がさしてしまいますよね。今までずっと、苦手な分野ばかりを中心にさせていましたので、易しい問題も意識的に取り入れようと思います。
③効果的な繰り返しと非効率な繰り返しを精査する
「学習には繰り返すことで記憶に定着させること」も必要で、テキストや授業は、「スパイラル方式」(らせん状にレベルアップしながら同じ単元を繰り返す)で進められるのが一般的とのことですが、重複した部分を既に理解している子どもにとってはデメリットにもなるそうです。
<例>
中学1年生で、小学校で学んだ内容と重複する部分を学ぶ時、
復習が必要な子 → 「繰り返すこと」が有効
すでに完全に理解している子 → 「繰り返すこと」が学習効果の低下につながる
親が学習の「学習の取捨選択のサポート」(重複している部分をある程度減らしながら、振り返りが必要なものを残していく方法)で、「苦手だった問題などをスキャンしてデータで残しておく」と良いとのこと。まさしく、②弱点まとめプリントが役立ちそうですよね。
今回、プリンターをはじめ、パソコンやタブレットを利用した勉強法は、実際に作成してみて、親として、とても勉強になりました。これから、「勉強サポート法」を少しずつ進化させていきたいなと思っています。もし、ご興味がありましたら、ぜひお試しください!