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タブレット(デジタル教科書)を持って、ノーランドセルで登下校の時代へ?!

子持ち夫婦共働きの妻担当

昔、ある友人が「あと数年経てば、何冊も教科書を持たずにデジタル教科書になる可能性もあるんだって。」と話してくれたことがありました。当時は、そんな時代はずっと先なのだろうなあと思っていたら、本当にそうでした、約10年、、、

コロナ禍で、自宅学習になったことにより、(地区によりますが)オンライン授業がスタート。徐々に「デジタル教科書」の必要性が出てきたなかで、ついに文科省が2020年9月25日、「デジタル教科書の購入代金を国が負担して小学5、6年生と中学生に提供する方針を固めた」そうです!

子どもが小さい場合は、電子書籍より普通の本を好んだり、親も「小さいころから電子機器なんて」と少し不安に思うかもしれません。ただ私自身の経験としては、子どもの年齢があがるにつれ「電子書籍」に対する許容度が親子とも増したように感じます。小5、6年生、中学生への提供はちょうど良い時期なのかもしれません。視力低下の不安もありますが、やはりITに慣れ親しむという点では、徐々に広がっていくほうが良いのではないかと思っています。

教科書電子化によるメリット

また、教科書が電子化されれば、(学校が支給してくれる)タブレット1つで登校も夢ではないかもと。宿題をする時にタブレットを使えれば、毎日何冊も教科書を持ち歩くことがなくなりますよね。もちろん、学校では普通の教科書で学ぶなど、書籍の良さも経験できたらと思っていますが。

メリットを活用して、岐阜県本巣市では、登下校時の荷物を減らして、ランドセルを使わない試みを行ないました。

今年、夏休み明けの8月19日から、熱中症対策として「ノーランドセルで登下校」を開始。「置き勉」(教科書やノートを学校や自宅に置く)も認め、全教室にある電子黒板にデジタル教科書を表示させるなどして普段通りの学習ができるようにしたそうです。また、軽いショルダーバッグなどで通学、日傘、通気性のよい帽子、ネッククーラーなどの使用もOKとのことで、児童から「楽になった」と好評だったようです。

本巣市教育委員会は、下記のように取り組みについて指摘しています。

  • ランドセルは背中に熱気がこもりやすい。
  • 荷物を入れると重さは4~6キロになる。
  • 小学生が猛暑の中で歩いて登下校するには負担が大きい。(徒歩で50分かけて登校する子もいる)

こういうふうに、子どものことを考えてくれる教育委員会の存在はありがたいですよね!

子供を危険な状態にさせたくない

さて、こちらの「ノーランドセルで登下校」、実はどこの学校でもぜひ取り入れてほしいと個人的には思っているんです。以前、子どもが入学するときには、カラフルなものもあったりしてランドセルを選ぶの楽しさを感じていたのですが、ある時から、ランドセル通学に疑問を思ってしまいました。

きっかけは、顔が血だらけになった子どもが帰ってきた時、、、

ある日、放課後に子どもが学校から帰ってくると、顔が血だらけでした。理由を聞くと、強い風にあおられて倒れたとのこと。重いランドセルを背負い、片方の手に図工の課題を持ち、もう片方の手に上履きなどを持っていたので、手がつけなかったとのことでした。けがは軽傷ですみましたが、その時から軽量のリュックだったらと思うようになったのです。もちろん体が大きくなれば、負荷は少ないように思いますが、低学年の子ども達がランドセルを背負うには少し重いのではと思います。(もちろん、教科書電子化などによる荷物を減らす試みも合わせて行ってほしい)

海外では

知人によると、海外ではリュック登校とのこと。ただ、親が車で送迎あるいはスクールバスとのことで、リュックでもランドセルでもそれほど変わらないかもしれませんが。逆に、現地の日本人学校の場合は、ランドセルは珍しくて、かっこいい!と言って好んで使うお子さんもいるそうです。

授業については、「全てオンライン」、あるいは「通学とオンラインを混ぜ合わせたハイブリッド方式」を個人で選択することも可能とのこと。

日本では、授業の受け方については選択制にするのはまだ難しいかもしれませんが、リュック、ランドセルなど、子どもの体の大きさや成長に合わせて選べるなどの、選択肢の幅がでても良いかと思いました。

ランドセルをなんとかする試み

最近のランドセルと言うと、高くてデザインの良いものが評判になることが多いのですが、京都には、ランリックという、ちょっと変わったランドセル?があるそうです!

出典:https://j-town.net/tokyo/column/gotochicolumn/311759.html

ランリックとは、京都(の一部)の小学生が使っているカバン。1968年(昭和43年)に長岡第三小学校の(当時の)校長が、ランドセルに代わる軽くて、安価な通学カバンの製造を株式会社マルヤス(京都府向日市)に依頼したのが始まりだそうです。そして、様々な改良を加えながら、現在は防犯や交通安全面で効果的な黄色と黒の配色で、軽量で耐久性もあるリュックサック型となり、1万円前後で購入できるものとなったそうです。さらに、遠足や社会科見学でも使用できるとのこと。

遠足のためにリュックを買い足すなどの必要がなく、色々な場面で使用できるのがとても魅力的ですよね。

私(親)としては、近い将来、ランリックのような軽量リュックにタブレットを入れて、「いってきます!」と軽やかに言って登校してくれたらいいなあなんて思っています。そして、いつか日本全体の子どもたちがより負担の少ない通学ができたらいいなと思っています!