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モンテッソーリ教育に基づいた、「おうちモンテ」をお子さんにぜひ!

子持ち夫婦共働きの妻担当

先日、近所でとても活発なお子さんに出会いました。勉強だけではなく何事にも率先して行動し、人数が多い中ではリーダーシップを発揮、さらに運動神経も抜群!会うたびに「すごいな~!」と感動していました。その子のお母さんに聞くと、「モンテッソーリ教育」を受けていたそうです。

藤井聡太棋士が受けていたことでも話題の「モンテッソーリ教育」。幼稚園や保育園で行っている教育のようですが、コロナによりいろいろ制限されたことも多かったのではと思います。そのような中、モンテッソーリ教育に基づいたことを家でも出来るという「おうちモンテ」についての記事がありましたので、ご紹介したいと思います。

モンテッソーリ教育とは?

モンテッソーリ教育はなんぞやでいくと、イタリアのローマの医師モンテッソーリさんが1907年頃に完成させた教育法のことで、日本には1960年代になってから、入ってきたものです。

モンテッソーリ教育理論は、基本的には子どもの発達モデルであり、その発達モデルに基づいた教育法である。

とWikipediaに記載がありました。ちゃんと理解しようとすると難しいですね。。。

あらためて記事について

記事では、0歳からのモンテッソーリ “はじめの親子教室”代表である山下真実先生のお話が書かれています。コロナの影響で家にいる時間が多くなり、過ごし方に悩んでいるご家庭が多いようで、家でできる「おうちモンテ」を提案してくれています。

まず「おうちモンテ」で大切なのは、

子どもの“やりたい!”を尊重して見守ること。

特別な教具は不要です。

昔、子どもが1回だけモンテッソーリを体験したことがあり、その時はひもやビーズなどを使った記憶があります。モンテッソーリ=特別なものを準備する必要があると思っていましたが、何も用意せずに始められるのはいいなと思いました。

モンテッソーリ教育の中では、「子ども」が主役であり、「やっていることを見守り、危険でない限りは極力、手出しや、口出しはしない」のだそうです。

私自身には耳の痛い話です。つい「こうやったほうが短時間でできる」、何か作業をしているそばから「これ違うよ」と否定してしまったり。(子どもが怒り出して逃げ出すということもしばしば。)子どもが小さい時にもっと上手な関わり方を学んでいたら良かったのかなと思います。

例としては、

「着替えするとき、手こずっていたり、ボタンがなかなか留められなくても、時間が許す限りは見守る。もし子どもが「手伝って!」と助けを求めてきたら、必要最小限だけ手伝ってあげる」のだそうです。

また、子どもの力がのびる「敏感期」、「ある特定のことに対して、強いこだわりや興味を示す時期」があり、この時期はとても吸収力が高く、上達が早いそうです。

さらに、「敏感期」は「言語」「運動」「秩序」などに分かれ、年齢に応じた例がありました。

  • 0歳 家でなるべくスペースをとって、やりたいだけ十分にさせてあげる。興味・関心の芽をできるだけ伸ばしてあげる
  • 1歳 レタスなどをちぎる、野菜を洗うなど
  • 2歳 テーブルをふく、しめじを裂く、ミニトマトのへたを取るなど
  • 3歳 ふきんをたたむ・しまう、卵を割る・混ぜる、ピッチャーなどから水をコップに注ぐ、トングなどで取り分けるなど
  • 4~5歳 個人差はあるが、これまでの経験を通していろいろなお手伝いが可能。「お皿4枚出して」「コップ3つ取って」など数の概念を理解しながらできる。

”子どもの自立”を促すのが目的の一つなので、「おうちモンテ」として、「お手伝い」がおすすめだそうです。
初めての時、上手くいかないときは親が手本をみせ、“違うよ!”“ダメ!”などの注意や口出し・手出しはせず、子どもに任せることが大切になります。

0歳については、寝返り、つかまり立ち、おもちゃをなめるなどの発育・発達を妨げない関わり方が大切とのこと。「9カ月ごろからは、ティッシュを連続で引き出す子もいるが、手指をコントロールしながらの動きの獲得とティッシュというモノへの興味・関心の追求」の現れなので、その動きは阻害しないほうがよいのだそうです。
とはいえティッシュを出されると困りますよね?そんな時は「ウエットティッシュの空き容器にフェルトをティッシュのように折りたたんで入れて代用」可能だそうです。

改めて子供の小さいころの写真を見返したら、ティッシュを散らかしていました。当時は片付けるの大変!と思っていましたが、「手指の動き、モノへの興味」がある証拠と思っていれば、行動への理解をしてあげられたなあと思います。

モンテッソーリの指針のご紹介

別のサイトになりますが、モンテッソーリでの子どもと大人のよい関係の指針として「教師の心得12か条」がありました。

1. 環境に心を配りなさい。
→環境を整え、間接的に子どもを導くことが重要である。

2. 教具や物の取り扱い方を明快に正確に示しなさい。
→子どもに的確な援助をするために、教師は教具の使い方を繰り返し練習しなければならない。

3. 子どもが環境との交流を持ち始めるまでは積極的に、交流が始まったら消極的になりなさい。
→能動的な精神を持ちながらも、子どもが仕事に集中している時は受動的な立場で、暖かく見守り観察する。

4. 探し物をしている子どもや、助けの必要な子どもの努力を見逃さないよう、子どもを観察しなさい。
→子どもの喜びを大人の代行で奪ってしまわないようにする。しかし、助けが必要なタイミングは逃さずに、常に子どもを観察する。

5. 呼ばれたところへは、駆け寄り、交歓しなさい。
→呼ばれた時にすぐ行けば2・3分で済むことも、そうしなかったために30分かけてもダメということにならないようにする。

6. 招かれたら、耳を傾け、よく聞いてあげなさい。
→子どもが直接、言葉で表現していない要求も含めてくみ取るようにする。

7. 子どもの仕事を尊重しなさい。質問したり、中断したりしないように。
→大人の一方的な都合で、子どもの仕事を中断したり、妨げたりしないように心がける。

8. 子どもの間違いを直接的に訂正しないように。
→大人が思っている以上に子どもはプライドが高いので、直接的に間違いを正すのではなく、子ども自身に気付かせるようにする。また、間違わないように仕向けることもしない。間違うことで学んでいくのである。

9. 休息している子どもや他人の仕事を見ている子どもを尊重しなさい。仕事を無理強いしないように。
10. 仕事を拒否する子ども、理解しない子ども、間違っている子どもは、たゆまず仕事への誘いかけを続けなさい。
→9と10の子どもの様子は、外見上は同じように見えるが、内面は全く逆である。これを見分けるためには、日頃から子どもをよく観察していなければならない。

11. 教師を捜し求める子どもには、そばにいることを感じさせ、感づいている子どもには隠れるようにしなさい。

12. 仕事がすんで、快く力を出しきった子どもを静かに認めながら現れなさい。
→決して安っぽい言葉で褒めない。子どもの心に安らぎを与えられるような言葉を掛けたり、態度で示すことが大切である。

参考:モンテッソーリ教育 – Jinkawiki – 文教大学の「おかあさんのモンテッソーリ」(サンパウロ/著:野村 緑)から引用部分より。

「教師」を「親」の視点で考えて読んでみると、以下の項目は年齢関係なく、大切なことなのではと思いました。

  • 5. 駆け寄る。「後回し」にしない。
  • 6. 招かれたら、耳を傾け、よく聞いてあげる。(要求をくみとるようにする。)
  • 7. 子どもの仕事を尊重。大人の一方的な都合で質問したり、中断しない。
  • 8. 子どもの間違いを直接的に訂正せず、子ども自身に気付かせるようにする。

なるべく「後で」と言わないで、駆け寄る。子どもの話を片手間に聞かないで、よく聞いてあげる。宿題など勉強しているときに、親が聞きたいことなどを割り込ませることなく待つ。すぐ間違いを指摘しない。

遅いかもしれないですが、「子どもへの関わり方」をあらためて意識するようになりました。今、ちょうどモンテッソーリ教育に適する年齢のお子さんをお持ちの方もそうではない方も、「おうちモンテ」で「お手伝い」をさせてみたり、ぜひ「考え方」を取り入れてみてはいかがでしょうか。