コロナ禍でのGWが終わりました。子どもと過ごす時間が多く楽しいこともありましたが、いろいろ目について怒ることも増えてしまいました。
例えば、
- お手伝いとして、お皿洗いを頼んでもしない
- 読んでいた本を床に置いたままで、本棚にしまわない
- 汚れた服をぬぎっぱなしで洗濯機に持っていかない
- 宿題をしないで、ゲームばかりやりたがる
など、つい細々と怒ってしまいました。
何か良い方法はないかと思っていると、
日本アンガーマネジメント協会理事、嶋津良智氏の記事がありました。
子供ではなく親に原因を求める
冒頭の「怒ることを選んでいるのは親自身」というところに、ドキッとさせられました!
怒る理由はというと、「親の“心の枠”に原因がある」ことを指摘。
「心の枠」とは?
心の枠とは、誰もが持っている自分なりのルールや価値観、思い込み、期待、思惑などを指す。そして、この枠の中におさまる事態であれば冷静に対応できるが、枠から外れた事態に出くわすと、イライラしたり、カッとなったりしてしまう。
以下、記事より抜粋。
心の枠の大きさは、いつも同じとは限らないため、
機嫌が悪い → 心の枠が狭くなる → 腹が立つ
気分が良い → 心の枠が大きくなる → 細かいことに怒らない
というふうになるのだそうです。
たしかに、我が家の平日の朝に起こるドタバタを思い返しても、
「お弁当や朝食準備後に子どもが食事をするべきである。学校へ行く15分くらい前には登校準備をするべきである。」など勝手に自分のルールを作っていました。そして、そのルールに反する行動をとると、子どもに「毎朝のことなので分かっているよね!」と責めたりして、ルールを押し付けていたことにはっと気づかされました。
怒りをコントロールする
また、怒りをコントロールするうえで大切なのは、「イライラや怒りの感情に反射して、すぐ怒りださないこと」とのこと。
とても耳が痛いです。最近は、特に食事中のマナーや言葉遣い、ゲームや勉強をする時間などで、細々と注意していました。そして、注意したことに反発してくると、私が「すぐ怒る」を繰り返してしまって。
その「すぐ怒る」ことを防ぐコツとして、こちらの記事で紹介されている
- 1~5の「怒りが込み上げてきたときにすぐにできること」
- 6~10の「怒らない体質にするため、普段から気をつけておきたいこと」
がとても参考になりましたので、ご紹介したいと思います。
10個すべてを使うのは難しいですが、気に入ったものを一つ使い続けるだけでも効果があるそうです!
1.ストップシンキング(思考停止)
イライラを感じたときに頭の中で「1、2、3」と3つ数える。
2.タイムアウト
カッとなって、脳の感情系が暴走しそうになったときは、その場から離れることで、強制的に“間”をつくる。
3.コーピングマントラ
子どもに怒鳴る前に「きっと何か理由があるはず」というようなイライラしたときに唱える魔法の呪文のようなものをもつ。そして、「何か理由があるの?」と聞いたりすることで、脳を「怒り」という感情系から、「合理的な判断」をしやすくなる「思考系」に変換する。
4.ポジティブフォーカス
イライラの原因から目をそらして、小さい頃の写真を見るなど、子供の良いところに目を向ける。
5.クロスポジション
子供の立場になって(クロスポジション)「自分が言われたらどう感じるのか」を考える。
6.キープメンター
子育ての悩みを理解してくれる良き相談相手(メンター)、子育ての先輩やママ友をもつ。
または、子育て支援センターなども活用。日記やブログに書き出すことも可。
7.リロケーションアイ
イライラがおさまらないとき、思い切って気分を変える。
日中とは違う特別な空間、一人でドライブなどで大きな声で不満を叫んだり、新しい習い事に挑戦したりなど少しストレスがかかるくらいのチャレンジをしてみる。
8.アクトカーム
「今日は絶対に声を荒らげない」などと「○○しない」と決める。決めておくことで、カッとしたときに怒りの暴走を抑える力となる。
9.リフレーム
イライラや怒りを感じる原因となっている心の枠、例えば、兄弟で食べる量、スピードが違う場合は「上の子も下の子も同じくらいのことができるはず」と思うのではなく、「兄弟でも、食べる量やスピードが違うのは当たり前」だとリフレーム(考え直し)する。
10.ファーストファクター
イライラや怒りのもととなる第一の感情を理解し、怒鳴らずに親の気持ちを伝えて、諭す。
試したところ、私のおすすめはこれでした!
これら10個の中で、特に私にとって効果があると感じたものをご紹介します。
ポジティブフォーカス
0~4歳くらいの写真を見たら、公園にお菓子や水筒を持って、よく遊びに行ったなあとか楽しい思い出がよみがえってきて、怒る気持ちがどんどん減っていくのを感じました。
コーピングマントラ
「何か理由があるの?」と聞くと、子どもなりの理由が明確に分かり、理由を聞くことで「間」を作ることが出来て、怒りを抑える力にもなりました。
クロスポジション
記事の中では、子どもから毎日「もっとおいしいご飯をつくってよ!」と言われ続けたり、「○○ちゃんのママは英語を学び直して英会話教室の先生をしているんだって。ママも早く仕事探しなよ」などと比較されて、「よし、頑張るぞ!」と素直に思えるかどうかという例がありました。
実はカンタン「怒らない技術」10のコツ 原因は親の”心の枠” (3ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)より。
確かに、子どもから「もっと料理ちゃんと作ってよ!」とか「自分だって勉強しているんだから、親がもっとたくさん勉強して見本みせないといけないでしょ!」とか言われたらと思うと、子どもには安易に怒ったり、発言したりできないなあと改めて思います。
最近怒ってばかりだなあと悩んでいる方がいらっしゃいましたら、こちらの10のコツのうち、1つでも試してみてはいかがでしょうか。怒る時間が1時間でも減って、大人も子どももニコニコと過ごせる時間がどんどん増えていったら嬉しいです!