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子どもの悩みを分析して理解して行動する。「計画的に勉強を進める学習アドバイス」がとても良いヒントに!

子持ち夫婦共働きの妻担当

つい先日、また子どもが宿題を期日に終わらせることができず、「だから、もっと早くにやったら良かったのに!」と叱ってしまいました。いつものことなのですが、他に何か子どもに伝える方法はないかとネットで探していたところ、レタスクラブに掲載されていた、小川大介先生の記事が良い学習アドバイスだと思いましたので、今回は、こちらの記事をご紹介したいと思います。

小川先生について

小川大介 (教育者) – Wikipedia

小川大介@見守る子育てさん (@Kosodate_Ogawa) / Twitter

こんな悩みあるある

記事に掲載されいている、小川先生に寄せられた「お悩み」はこちら↓

※中学受験予定の小6の男の子の話です。

  • 宿題を次の塾の授業までに終わらせられず、解説を写したりして帳尻を合わせようとする。
  • 宿題をせず塾に行くことに引け目があるものの、テレビや読書など自由に過ごし、間に合うようにやろうという姿勢がない。
  • 通塾した小3のころから、基本的に自分のやりたいことを優先。
  • 最近は反抗期もあり、親の話を聞き流す。
  • 転塾や志望校変更、受験をやめるのは嫌だと癇癪を起こす。
  • 親御さんがそばで見ていてイライラしてしまい、口うるさくなってしまう。

宿題があるのに、自由に過ごす。間に合うようにやろういう姿勢がないなど、我が子に当てはまることばかり。
親としては、子どもに口うるさく接してしまうほかないように思ってしまう状況です。

現状を分析して理解する

この悩みに対し、子どもの状態を、小川先生はこんなふうに分析しています。

癇癪を起こすのは、自分の中の不安を持て余している時で、頑張りたいが頑張れなくて、モヤモヤしているような状態なのでは?つまり、「どうやって勉強すればいいかわからないから。」、ダラダラしたり、口答えしたりする。

それでは、「親ができること」とは何か?というと。

勉強嫌いなのではなく、「勉強の仕方がわからないから勉強というものに近づきようがない」と理解する。

「そうか!」と私のモヤモヤも晴れて気がしました。子どもが「やりたくない!」と言って癇癪を起こされると、私もつい一緒になって強く言い合ってしまうことが多々あります。でも、小川先生のお話から、「勉強をしようとしない子どもの姿勢」を非難するのではなく、「子どもが勉強の仕方が分からない」というところに着目するという新たな見方を教えてもらった気がしました。

子どもの状況を分析して、理解する、それがまず親として取る方法なんですね。

理解した上でどうするか?

状況が理解できると、親として次の行動を起こせるようになりますね。今回でいうと、具体的な行動は以下になります。

行動:勉強の仕方を学び直して、取り組み方を変える

理由:勉強の仕方が分からなければ、中学受験をするしないに関わらず、中学校で勉強についていけないから。

勉強するという行為は、学校に行っている間だけではなく社会人になっても続くことです。小さいうちから「勉強の仕方」、「型」というものを持っているのはとても大切だと思います。

では、子どもが「勉強の仕方を学び直す手順」はどういうものかというものと、

1.最初に「子どもに謝る」

「勉強にはやり方があり、そのやり方を知っていけば、やった分だけ成果が上がるのに、ママも塾の先生もあなたに勉強の仕方を教えてあげずに今まできた。分からないことをやらされてしんどかったよね。ごめんね」と謝る。

理由:できなかったのは、本人の能力や態度の問題ではなく、技術と知識の問題であり、今から取り入れればまた伸びるんだという安心感を本人に渡すためなのだそうです。

2.「習ったことは覚えるもの」ということを学ぶ

先週習ったことを今週覚えているか?これは大人子ども関係なく、難しい問題です。

毎週の確認の時はできても、1か月経って間違えるということもあります。この体験を通して、一度できても、時間が経てば忘れてしまうことを理解しなければいけません。そして、テストで結果を出せるようにするためには、習ったあともどこかのタイミングで、もう一度思い出す時間を計画に入れた方が良いですよね。
そういった習ったからOKにするのではなく、習って覚えるからOKというのを知る必要があります。

耳が痛かったのが、これって「できれば3~4年の段階で身につけておきたかった学習技術のひとつ」といわれていること。

現時点で小学校3~4年生のお子さんがいらっしゃる場合は、「今がチャンス!」という感じですね。もちろん学年は上であっても、お子さんにすぐに説明してあげたら、より理解が深まると思います。

解けない問題があったときは以下のようにします。

「授業ノートを確認」

「ノートを見てもわからないときは先生に質問」※ 先生に質問する際は、質問の仕方のシナリオを渡してあげると良いです。

例えば、「この問題について、この点をこういう言葉で聞いておいで」というふうな感じですね。
理由として、解けない問題について先生にあとから聞きに行くというのは、子どもにとっては初めての体験のため、どうすれば答えをもらえるかを教えてあげる必要があるからです。

勉強がうまくいっている子は「質問ができた」という成功体験を、4~5年の間に持てていることが多いとのこと。今まで質問ができなかった場合は、大人が質問の仕方を教えてあげて、成功体験をぜひ積ませてあげたいですよね。私も、漠然と「質問してらっしゃい。」と言ってしまっていましたが、例のようなシナリオを渡そうと思っています。

「学習パターン」のご紹介

授業を受ける

授業の内容を復習する

復習した内容をふまえて宿題で問題トレーニングする

分からなかった問題については調べたり、元に戻ったりして時に壁にぶつかりながらもできる幅を広げていく

テストで学習状況を確認

上手くいかなかった場合は、勉強の仕方のどこに問題があったかを話し合う(中学受験の場合は親子で話し合い、中学以降は子ども自身で行う)

「学習パターン」は当たり前と思う親御さんももちろんいらっしゃると思いますが、我が家の場合は、なかなか「パターン」どおりに行かないことが多かったので、親自身も「型」を意識するのは大切だと感じました。

あらためて、こういったサイクルを言葉で表現してもらえると、とても分かりやすいと感じます。私は、すぐ忘れないようにと、上記のサイクルをポスターにして家に貼りました!

さらに、「親ができること」はというと、

①子ども基準で「できそう」とイメージが湧くメニューを作成する

中学受験の場合は、塾の先生とお子さんを含めての三者面談を申し込み、今後の勉強の進め方、メニューを教えてもらうと良いのだそうです。もちろん、これは小学校でも当てはまると思うので、学校の先生にご相談という形でお聞きするのも良いのではないでしょうか。そして、三者面談の時は、子どもがその場で話してる内容を理解しているかを観察することが大切で、もし分かっていないようであれば、押し付けたりせず丁寧に教えてあげる必要があるとのこと。

②予定を立てる

「今日の宿題はこれとこれ」と分かっていても、本人がそれをやるのにどのくらいの時間がかかるかという視点をもたないと実行できないので、過去の記録をもとに確認しながら、できないところを削ったりして、「できそう」と思える予定を立てて、できた事実を作ることで自信に繋げるようにします。

①メニュー作り、②予定を立てるという流れが上手くいき、実績ができてくると勉強が面白くなってきたりするのではないかとのことです。期間としては、「少なくとも2か月は学習した事実を積み上げていく手伝いをしてあげてください。」とのことです。

挑戦する場合は少なくとも2か月、手伝いをして下さいと聞くと長く感じることもあるかもしれませんが、子どもの将来を思うと頑張ってみようかなと思えました。

もし同じような点でお子さんに対して気になっている親御さんがいらっしゃいましたら、試してみてはいかがでしょうか。

小川先生のアドバイスは、レタスクラブにていくつも記事がありますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。