最近再びコロナ感染者数の増加、医療機関でのクラスターなどのニュースが増えており、不安に思われている方も多いのではと思います。
また、その中でも現在、妊娠中あるいは乳幼児の育児をされている親御さんはさらにご不安な日々かと思います。
我が家でも、子どもに対して免疫低下などが起こらないよう、
- なるべく早く寝て、生活リズムを崩さないようにする
- 食事をしっかりとる
- 運動(掃除や洗濯を手伝ってもらうなど)
を念頭において、生活しています。
コロナにより、家族の「健康」をより意識する毎日ですが、以前、急に私自身が数か月入院をしたことがありました。入院前に何も準備できる状況ではなく、ただただ呆然としてしまったのを覚えています。
入院で困るのが時間の使い方
入院中は、先生方や看護師さんの一生懸命治療して下さる姿をみて、ひたすら感謝の日々。先生方が丁寧に診察されたり、長時間にわたって不安を吐露する患者さんに、看護師さんがずっと付き添って話を聞いてあげる姿に、医療に携わる方々の大変さを目の当たりにしたのでした。
ただ、私もそのような温かい環境で過ごさせてもらったのですが、一つ大変だったことがありました。
それは「時間の使い方」。
その人その人の症状にもよるかと思いますが、基本的にはベッドでの寝たきりでしたので、できないことが多く。。。
- ベッドに座って本を読むことができない。
- 点滴のため、寝ながら本のページをめくるのが困難。
- 院内のテレビが有料(当時は、プリペイド式)のため、費用の面で長時間見づらい。
差し入れの本や雑誌を少しずつ読んだり、先生方や看護師さんが治療の際、少しの間話をして下さる時間はとても嬉しいひと時でした。
とはいえ、ひたすらベッドにいるので疲れないことから、
「することがない」→「眠くなる」→「昼寝をする」→「夜眠れなくなる」
という悪いサイクルに。
夜中眠れずに起きていると、点滴交換のアラームがあちこちで鳴り、それを急いで交換しにいく看護師さん、また急な体調不良で先生方や看護師さんの歩き回る音が廊下で聞こえ、「あの患者さんかな、大丈夫かな。」と不安になったりしました。自分も点滴しているので寝返りがあまり出来ず、眠ろうとしても睡眠が浅くなりがちなのも重なり夜がこんなに長いものだとは思いもしませんでした。
入院生活のQOL向上の試みが始まっていた
ところが、つい最近、入院生活に変化をもたらしてくれるシステムが導入されたという記事がありましたので、ご紹介したいと思います。
記事では、2022年7月より、「audiobook.jp」(日本最大級のオーディオブック配信サービス – audiobook.jp)を運営する株式会社オトバンクが、一般財団法人同友会 藤沢湘南台病院(神奈川県藤沢市 藤沢湘南台病院 (fj-shonandai.jp))と連携し、入院生活でのストレスや睡眠不足を解消する試みとして、「audiobook.jp 法人版」を導入。入院中のクオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life、以下QOL)の向上につなげる取り組みをはじめたと記載されています。
私の場合がまさにそうですが、動けなくても耳で聞けることは多いので、長期入院であっても、オーディオブックを聞くことで、学びが出来たり、気分転換ができたりして、患者さん側にとても良い影響があると思います。また、患者さん側のメンタル的な落ち着きにより、医療に携わる方々の負担軽減に少しでもつながったらいいなあと思います。
今回の試みで特に素晴らしいと思ったのが、病院・医師がおすすめする作品をブックリスト化して聴けるようになることです。おそらくよりポジティブな気持ちになれたりするような素敵な本が選ばれてると思うので、実際に患者さんへのフォローに繋がる方法としていいなと感じました。
今回、藤沢湘南大病院で導入されるということで、まだこういったサポートが受けられる病院は限定的ですが、これから徐々に多くの病院で広まっていってくれたらいいのではないかと思います。
※「audiobook.jp」は、法人契約ではなく個人契約でも可能だそうですので、ご興味のある方はサイトもぜひご覧ください。
月額880円で聞き放題。年間契約すると月額625円で聞き放題と、なかなかリーズナブルな金額になっていると思います(入院中だけ契約するのでもいいと思いますし)
またオーディオブックといえば、身近なAmazonが提供しているaudibleもあります。
こういった新しいサービスも活用して、入院生活を少しでも豊かに過ごせるといいですよね!