近頃、小さいお子さんがご家庭や塾で英語を勉強し始めるケースをよく聞きます。学校教育で、英語必修化となったのも一つの理由かもしれません。
私も今、我が子に英語を教えているのですが(まだ内容が初歩で教えられる範囲ということもあり)、友人から時々、「小さい子にはどうやって英語を勉強させたらいいかな?」という質問をされることがあります。
その際、私自身の経験として、以下のことを伝えるようにしています。
まずは、「運筆の練習」を。
運筆の練習とは?
知らない方のために、運筆とは下記のことを言います。
運筆とは文字を書く時の筆の運び方、文字の書き方のことで、運筆力は自在にペンを動かす力のことを言います。
https://www.brother.co.jp/product/printer/home/magazine/kiji175/index.aspx
鉛筆の持ち方や、書くときの姿勢を正しく整えた上で、書く練習をすることが運筆の練習になります。
我が子の場合は、字が汚く、側から見ていて「大文字」、「小文字」の差がつかないことが多々ありまして。。。英単語や英作文の練習をさせると、まあ残念な文字。
今思えば、鉛筆を持つことに素直さがある幼児や低学年の間にもっと運筆などをさせておけば良かったととても後悔しています。ですので、これから英語学習をされるお子さんには、ぜひ鉛筆を滑らかに動かせる技術を身につけてほしくて、必ず「運筆」について話しています。
おすすめは、無料でしたら、運筆プリント | ぷりんときっず (print-kids.net)、がありますし、紙に書くので、印刷の手間や費用も考えて、市販のドリルを使うのでも、もちろん大丈夫です。
次は「アルファベットの練習」
「運筆の練習」に慣れてきたら、次のステップです。
アルファベットの練習は、無料ですと【練習プリント】 アルファベット・ローマ字練習|ちびむすドリル【中学生】 (happylilac.net)がおすすめ。こちらも市販のドリルで大丈夫です。
練習の順序としては、
- 大文字の「A~Z」
- 小文字の「a~z」
- 簡単な単語(”apple”など)
- 2つの単語を連続で書く練習。例)apple bananaなど、単語のリストは食べ物や飲み物、果物や野菜などを英語で紹介! | 語学をもっと身近に「ECCフォリラン!」公式サイトを参考にするのがおすすめ)
のように身につけていくのがおすすめです。
終わりに
最初の運筆の練習により、曲線が上手に書けるようになると、英語の小文字がより書きやすくなると思います。そして、アルファベットの練習を進めて、4 の「2つの単語」を連続書くのを身につけると、単語と単語の「間」の取り方を覚えられます。この「間」の取り方を雑にしてしまうと、英作文を書く際に影響が出てしまう気がします。
小さなお子さんが英語学習をスタートした際には、「英作文」は遠い先と思う場合もあるかもしれませんが、ここをなまけてしまうと中学英語の学習や英検受験時にボディブローのようにジワジワと響いてくると思います。
例えば、英検では3級から選択肢を選ぶだけの問題だけでなく、英作文の問題もあり、以下のような解答用紙になります。
解答欄には、大文字や小文字を分ける線がない状態です。しかし、日ごろから文字の大小、「間」がきちんと意識できる状態だと、書くのに戸惑うことが少なく、問題を解くことに集中できるのでは?と思います。
運筆や、アルファベット1文字1文字丁寧に書く練習は時間があるときにしっかり行っておいて決して損はありません。ぜひ無料教材なども活用しながら、練習してみてはいかがでしょうか。
12月になると、年末年始の冬休みなど、多少まとまった時間があると思いますので、ご興味がある方は「運筆」や「アルファベット」の練習をして、ぜひ今後の英語学習の準備をしてもらえたらと思います。