先日、図書館に行ったところ、一番目立つところに武田双雲氏の本がありました。
書道家で、NHK大河ドラマの題字や、スーパーコンピュータ京のロゴを書いたり、お名前や作品含め、知っている方も多いと思います。
私も以前から知っていて、また「丁寧道」(Amazon.co.jp: 丁寧道 ストレスから自由になれる最高メソッド 電子書籍: 武田双雲: Kindleストア)を読んだことがあり、その時、考えが素敵だなと思っていたので、さっそく新しい本も借りて読んでみることにしました。
毎日生活をしていると、何でも「当たり前」に感じてしまって「感謝」を忘れていたなあと気づかされた一冊でした。個人的には、以下3つが特に印象に残りましたので、ぜひご紹介したいと思います。
1:58ページの「リアクションが良い人を見つける」
本項の内容を要約すると、
- 周りの人や、会う人に感謝を伝えていこう
- ただ、素直に感謝を受け止めない人もいる。「いつもと違うけどなんなの?」みたいなことを言われたら、もう感謝を伝える勇気がなくなってしまいます
- なので、リアクションが良い人を見つけて、その人に感謝を伝えることから始めてみよう
といった内容になります。
私の友人にも「リアクションが良く、人間関係も良好な人」がいます。いつも明るく朗らかで、一緒にいる人たちがとても暖かい気持ちにさせてくれます。自分が出来たらいいですが、なかなかできなくて。
そんな彼女に「有り難う」の気持ちを伝えるといつも、大げさなくらい感動してくれます。その姿を見ると私も嬉しくなり、さらに彼女のために何かできることはないかと探したりして。お互いに居心地の良い関係を築くというのはこういうことかと気づかされます。
2:102ページの「子どもの寝顔に、手を合わせたことがありますか?」
武田氏は、「書道をしたり取材を受ける部屋に入る扉を開けるとき、手を合わせて一礼する」のだそうです。また、「深夜まで仕事をするときなどは、寝る前に奥さんとお子さんの寝顔に手を合わせる。」とのこと。手を合わせるのは寺社仏閣でというイメージがあったのですが、家族に向けて手を合わせて感謝を表すのはとても素敵なことだと思いました。
以前は、子どもに叱り過ぎて「寝顔にごめんね」と語りかけた時もありましたが、この本を読んでからは「有り難う」という感謝の言葉のほうが、ポジティブで良いなあと思いました。
3:137ページの「自動で掃除ができる時代に感謝」
武田氏は掃除を「神事」だと考えていて、食器用の洗剤やスポンジ、水道から出てくる水にも感謝しているそうです。また、掃除機や洗濯機、食洗器などを使う前などは、
「『よろしくお願いします。ありがとうございます』と思いながら(ときには口にしながら)スタートボタンを押している。」
とのこと。自分自身を振り返ると「当たり前」のように何も考えずに「ボタン」を押していました。モノを含め周囲の存在全てに「感謝」を伝えるというのはとてもいいなあと思いました。
返事をしない物質にも感謝を伝えることで、人とのやりとりでも自然と感謝を伝えやすくなるという効果もあるのかな?と思ったりも。普段から声に出しておくと、とっさに口から出てきますよね。さっそく、この気持ちの延長で、住んでいる家にも「有り難う」と私も声にだして言ってみたりしました。
終わりに
本書では、他にも、
- 「ていねいな所作をしよう」
- 「感謝日記を書く」
などのいくつもの項目が書かれています。
アマゾンのサンプルで前半部分かなり分量多く読むことができるので、まずはサンプルを読んでみるのもいいかもしれません。
日常の忙しさでつい「感謝」をもつ、あるいは表現するなどを忘れがちな時ももしかしたらあるかもしれませんが、ぜひ内容に興味をもたれたら、読んでもらえたら嬉しいです。