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子どもをランドセル症候群から守る!話題のランドセル用スティックキャリー「さんぽセル」

子持ち夫婦共働きの妻担当

最近、ネットやテレビで話題になっている「さんぽセル」。ランドセルをキャリー化する商品ですが、注目されているのをご存じの方も多いと思います。

引用:さんぽセル公式HPより

ご存じのない方にも説明をすると、上記の写真のようにランドセルをコロコロようにして使うことができる器具です。

一般的なコロコロのように動かさないときは、持ち手を小さくしてコンパクトにすることができます。

引用:さんぽセル公式HPより

写真の見た目でも子どもが楽に使えてるように見えますが、普通にランドセルを背負うのと比べて、約90%負担を減らせるとのことで、かなり楽になりますね。

重いものを背負うことで体が鍛えられるのでは?(楽をすると体がひ弱になるのでは?)という意見もあるかもしれませんが、商品のHPでも紹介されてる通り、重すぎる負荷は体にダメージになってしまうんです。

ランドセル症候群というもので、猫背や背骨の曲がり、肩こりなどの症状を引き起こします。

アメリカの小児科学会は『体重の10%を超えない方がよい』と言われています。小学1~2年生の子たちは、だいたい20~25kgなので、その10%は2.5kgになります。だから3kgのランドセルを背負うのは、負荷がかかりすぎている可能性がありますね

約7割の子どもが3kg以上のランドセルを背負っており、よくない状況下にあるというアンケート結果もあります。

この商品を使うことで、ランドセル症候群から子どもを守ることにもなるんですね。

それ以外にも、重いランドセルを背負ってる状態でバランスを崩して転けてしまったりといった怪我の防止や、登下校の大変さから多少なりとも解放してあげることにもつながると思います。

子どもの怪我で、今のランドセルの過酷さを知った親として

私はこの商品を知った時の第一印象は、「なんて素晴らしい商品なのだろう!」でした。

というのも(2年ほど前の記事になるのですが)、当時、低学年の子どもが顔に怪我をして家に帰ってきたことがあったからです。顔が血だらけで、大泣きしていた姿を今でも覚えています。

※下記の記事に書いていますので、よろしければこちらもご覧ください。

実際、ランドセルはどれほど重いのかというと、メーカーの方が、子供が背負う重量を大人の体重を元に計算した結果がこちら。

引用:ランドセルを体感で約90%軽くする「さんぽセル」発売 発売前から4カ月待ちの大反響(2/3 ページ) – ITmedia ビジネスオンライン

こちらをご覧になると、どれほど小学生の子どもたちが重いものを背負って毎日登校しているか想像できるかと思います。

当時、親としては代替品として軽いリュック、スーツケース、あるいは教材を置いて帰れるなどの自由があったらと願いはしたものの、「ランドセルは背負うことは当たり前」という意識があり、コロコロ化するなど、そこに「工夫」ができるとは夢にも思っていませんでした。

そして、数年経った今、「さんぽセル」という商品が発売されたことを知りました。

私のように「当たり前」とか「リュックなど他のもので登校できたらいいなあ。」と漠然と思うのではなく、「既存のものが不自由であるなら、何か新しい方法はないか?」と考えた小学生やサポートする医学生のみなさんのパワーを感じ、とても感動したのです。

(そうなんです、開発に小学生が関わっているというのもこの商品の特徴になります。)

仕事ではよく言われる「PDCA」サイクルのように、

Plan:   「当たり前ではなく、何か違うのではないか?」と疑問に持つ。改善計画を立てる。
Do :  試行錯誤して、商品化する。
Check: 2022年4月に発売を開始し、約3000台の注文が殺到。現在3か月待ち。
Action: 発売して間もないので、すぐのActionは難しいと思いますが、きっと購入されたお子さんの意見などにより、様々な改善がなされると思います。

引用:PDCAサイクル、OODAループとは?ビジネスの質を高める2つの回転 | カイゼンベース / KAIZEN BASE (kaizen-base.com)

上記のようなサイクルに携わった小学生、医学生の実行力に尊敬の念を覚え、日本の未来も明るいと喜んでいました。

批判と向き合う

ところが、私のように手放しで喜んだ人だけではなく、批判も寄せられたのとこと。ランドセルは背負うものという認識をもっている方が大半な世の中ですので、新しい商品に対して一言いいたいとなった方もいたのでしょうか。

上記、記事で紹介されているものいくつか抜粋して記載します。

コメント:「体のバランスが悪くなり、背骨のゆがみが出て、体調が悪くなると思うので、心配です」
開発者:「それは、重いランドセルでなる“ランドセル症候群”といわれている病気です。僕たちは、それを解決しようとしてるんです。心配する方向が反対です!」

コメント:「ランドセルなど、毎日背負って歩いていれば、下半身が鍛えられるんですけどね。負担になるからと、早いうちからやめてしまうのは、もったいないと思います」
開発者:「灯油缶を、今も毎日背負ってる大人の人が言うなら許します。もし、灯油缶を遠くに運ぶなら、大人は皆、軟弱にならないよう背負いますか?きっと、タイヤで運ぶと思う。同じだよ!」

「さんぽセル」については、賛否両論あると思いますが、さんぽセル、リュック、スーツケース、何を使ってもいいという選択肢を子どもたちに与えても良いのではないでしょうか。「何を使うか」は重要ではないように思います。

実際に商品は売れているとのことで(現在4ヶ月待ちの状態のとのこと!)、素晴らしいですよね!それだけ欲しい子どもがいた、困っていた子どもがいたということだと思います。

今回の、「さんぽセル」を通して、私も、自分の子どもに「何事も『当たり前』ではない。」「何か疑問に思ったら、改善できることは何か」など様々な角度で物事を考えられるような子育てができたらいいなと思いました。