オンライン学習について、無料で学べるYouTube予備校「ただよび」に続き、「スタディサプリ」について、体験を含めてお伝えしたいと思います。(ただよびは無料ですが、「スタディサプリ」は有料のサービスになります。)
無料の「ただよび」は国語、数学、英語の3教科中心の動画になりますが、理科、社会もオンラインで学べたらいいなあと思い、「スタディサプリ」に興味をもちました。
いっぱいCMもやってましたよね!
もちろん、ベネッセの進研ゼミやスマイルゼミなどの通信教育もあり、実際に使って体験してとても良い教材だとも思いましたが、毎月の費用を考えると、正直なところ徐々に負担になってきたのも興味をもった一つの理由です。
スタディサプリとは?
まずは、「スタディサプリ」の学習サービスが始まった経緯などについて、ご紹介したいと思います。(一部抜粋)
2012年、「教育環境格差をなくしたい」という理念のもと、「スタディサプリ」というオンライン学習サービスを開始。開講当初は、1科目5000円売り切りのサービスでしたが、ユーザー数が増えずに2013年3月に料金体系の見直しを行ったそうです。そして、サブスクリプションモデル※を導入し、月額980円という価格設定へ。
※サブスクリプションモデル(Wikipediaより抜粋)
ビジネスモデルの1つで、商品ごとに購入金額を支払うのではなく一定期間の利用権として料金を支払う方式。「サブスク」とも略される。
その後、学習者が継続して学習できるよう、マンツーマンでオンラインコーチが学習者とチャットで会話するなどのサービスなどを追加。また、視聴者がどこで動画視聴をやめてしまったかを、動画のログデータを秒単位で解析し、その理由について仮説を立てながら講義動画を撮り直してアップデートを図っているそうです。
そして、2020年2月値上げへ。もちろん、値上げに際しては、教育費の支払いが難しい子どもたちのことも考えて、学校や自治体と連携しながら支援を行っているそうです。※
※「『スタディサプリ』利用決定自治体のお知らせ 2020年6月のニュース」
2020年6月の利用決定校が163校(開示可能先のみ)。「スタディサプリ」サービス累計有料会員110万人(2019年度)で、個人の利用者だけではなく、自治体や学校単位で利用され、全国約5,000校のうち2,598校で導入されているそうです。
まさしく、スタディサプリ当初の思いである「教育環境の格差」がなくなってきているのではないかと感じさせる普及率だと思います。(これだけで格差がなくなるわけではないですが、少なくとも縮まることにはなるはず)
また、今回のコロナで学校に行けないなどの他、さまざまな事情で通学できない子どもたちの受け皿になっていっているのではないかと感じました。
我が家がはじめたのは、値上げ後だったのですが、14日の無料体験のあとに入会することになりました。(価格改定のまえに入会していればと少し後悔。)
ただ、この価格改定のあと「無学年生」のシステムとなり、例えば、小学生でも高校生の授業、高校生が中学生のおさらいをするなど、とても広い範囲の学び方ができるのは良いなと思いました。
サービス内容について
「スタディサプリ」については、以下のコースがあります。
- ベーシックコース 1,980円(月額)
- 大学受験生向け合格特訓コース 9,800円(月額)
- 中学生向け個別指導コース(中高一貫校を除く公立中学限定) 9,800円(月額)
「合格特訓」、「個別指導」コースについては、授業動画を受けるとともに、現役難関大コーチが学習アドバイス、運営事務局へ教科の質問サポートなどのサポートが受けられるそうです(なので、その分けっこう高くなってるんですね)
対応学年としては、
- 小学校4年生~6年生:国語、算数入門、算数、理科、社会(各科目に基礎、応用編あり)
- 中学1年生~3年生 :国語、英語、数学、理科、社会、各教科の定期テスト対策講座
- 高校1年生~2年生 :国語、英語、数学、理科、社会(ベーシック、スタンダード、ハイレベルのレベル分けされた講座があり)
- 大学受験・高校3年生講座:国語、英語、数学、理科、社会(ベーシック、スタンダード、ハイレベルのレベル分けされた講座があり)
その他、特殊な?ものとして、共通テスト講座、志望校対策講座、AO・推薦対策講座、センター試験対策講座があったり、社会人向けとして英語に特化したコースや、さらには先生向けのものもあります。
※2020年7月現在の情報のため、正確な情報は各ウェブサイト、またはご入会後の「講座一覧」にてご確認ください。
今後は、
- 大学受験生向けに受講者の学力レベルや志望校に応じておすすめプランの提示。
- 音声を聴いて端末上での書き取りする、聴いた音声を発音するシャドーイングなどの機能。
など、より充実したサービスを計画されているとのことで楽しみですね!
体験してみました
実際入会してみますと、
- 小学生向けの問題集(国語、算数、理科、社会)各教科の単元別、「詩」、「少数」、「月の動き」、「都道府県」でウェブ上で4つの選択肢から答える問題
- イラストで学ぶ!日本史スタディ動画
- 未来の教育講座:藤原 和博先生により「経済、学校、仕事」などのカテゴリで知識を学ぶなど。
- 資格対策:英検®対策講座(3級、準2級、2級対策)・公務員対策講座・簿記対策講座(日商簿記3級と2級(商業、工業)、全商簿記3級と2級)※
など様々な授業動画があり、まずはじめに講座の多さに驚きました。小学校から高校3年生、大学受験生向けの勉強だけではなく、英語検定、公務員試験、簿記検定もあります。
※「日商簿記」は、「日本商工会議所」が主催者で「大学生や社会人など一般向け」。「全商簿記」は、「全国商業高等学校協会」が主催者で、主に「商業高校の生徒向け」の検定試験になります。
メリットとデメリット
メリット
- 通塾で数万円かかることを考えると月額1980円はリーズナブル。
- 小学4年生から高校3年生・大学受験生までどの学年の授業を受けられるようになり、先取りや戻り学習がしやすい。
- テキストがダウンロードできるため、参考書や問題集を選んだり買う必要がない。(有料で印刷依頼することも可能)
- 各講座に必ず「確認テスト」がついているので、定着したかを確認することが可能。
- 国語、算数、理科、社会、世界史、日本史、地理、政治経済、倫理など学べる教科数が多い。
デメリット
- 自宅で印刷の場合、200ページ前後になったりするので、印刷の手間や費用がかかる。
- 「合格特訓」、「個別指導」をとらない場合は、全体のスケジュールを立て、その日に何を学ぶのかを自分(親)で決めるのが大変。
印刷された教材という物質がないというのは、いいことでも悪いことでもあり、合う合わないもあると思うので、どちらとも言い難いところではあります。
我が家では、特に、「全体のスケジュールを立て、その日に何を学ぶのかを自分(親)で決める」という苦労があり、この辺もサポートしてくれるようなツールがあったりするとありがたいなと思ったりしました。
全体として、今のところ、始めて良かったと思っています。
我が家での活用方法(おすすめ!)
実際活用をしてみて、無料の「ただよび」、「スタディサプリ」もどちらも良い教材だと感じました。
我が家では、個々それぞれで学ぶこともありますが、組み合わせて、以下の流れで活用することもあります。
- 「ただよび」動画で、(勉強したい教科の)各単元について、全体像を約10分で把握する。
- 「スタディサプリ」で、各単元の動画を視聴、および確認テストで内容を定着させる。
最後に
塾に通う、通信教育、そしてオンライン学習「スタディサプリ」など色々な学習サービスがある環境になりました。
子どもの教育環境に対して、多くの選択肢が出てきており、自分の子どもにあったサービスを受けさせやすいとも言えますし、どのサービスが合ってるのか?選択肢に迷われることもあるかもしれません。(もちろん、私自身もそうですが。)
14日間のお試しもできますので、選択肢の一つとして「スタディサプリ」も体験してみてはいかがでしょうか。