子どもたちの学業を見ていると、学年が上がるにつれ、勉強量が増えていくのを見ていると大変だなあと思います。でも同情だけでは前に進めないので、
「今日はどれくらいやる?」
「これだけ残っているけど大丈夫?」
と、つい勉強を促すようなことを言ってしまいます。
でも、良いことなのか悪いことなのか、本人は気にしておらず、何もプレッシャーにはなっていない様子です。
相変わらず、ゲームやりたい、YouTube を見たいという気持ちばかりが目立っているように見えます。
過去に様々なことをやってきました。スタンプラリーでやる気を出すようにうながしたり、ほめて、モチベーションをあげようと声かけしたりしましたが、最近はあまり効果がなくなってきてしまったように感じます。
今までやってきたことを振り返ってみて
「他の子と比べずに、少しでもその子の成長があったらほめた方がいい。」とあったので、ほめてみたりしていましたが、実は甘やかしてしまった部分もあったのではないかとふと最近思ってしまいました。
「褒める(加点法)」で接する場合、
何かやれば得(褒められる)!
↓
何もやらなかったら、特に何も起こらない。
ということでダラダラとした気持ちになったのではないか?!
加点法にし続けてきたことで、「勉強することは特別」なことなんだと思わせ過ぎたのではと思い始めました。以前から勉強は当たり前で「歯を磨く」ように普通にすることだと聞いたことがあります。でも、ある程度の年齢になれば、「歯を磨けて偉いね!」というふうにはなりませんよね。
この特別感をなくすことが勉強に向かわせる一つの方法なのではないかと思い、期間限定で「加点法」から「減点法」で接してみようと思いました。
減点法のやり方
まずは、よく目につく台所にホワイトボードを設置。
ホワイトボードに以下の言葉を大きく書いてみました。
【学ばざる者食うべからず】
【ゲームで遊ぶ「権利」には、子どもの仕事である「学ぶ」という「義務」が生じる。】
そして、以下の表を書きました。
YouTubeやゲームをした時間 | 勉強した時間 |
〇分 | 〇分 |
実際に両方の時間を書きこみ、どちらにどれだけの時間を費やしているかを親子で客観視してみました。
例: 「ゲームやテレビ」 60分
「勉強」 5分
実際の時間差を見ると、子どもは「うわー、全然勉強していない!」と叫んでいました。気づきがあったことで、その後は私に「スクリーンタイムを1時間解除して!」と頼んで動画を見た後は、30分勉強してみたりとゲームと勉強の量に大きな偏りが出てないように心がけるようになりました。
興味深いことに、併記することで、両方の時間差がなるべくならないようにと、子どもも自然と意識するみたいです。
(勉強した時間が60分あれば、YouTubeやゲームをした時間が200分でも気にしないという意識にはならない模様)
これから、しばらくは【学ばざる者食うべからず】の姿勢で接してみて、また成長が少しみられたら「ほめる」方法に変えたりと交互に様子を見ていきたいと思っています。
みなさんも、もし「ほめる」方法ではなく少し違った刺激を思われたら、ホワイトボードに勉強時間を書き込んで、親子で客観視することも良いかもしれませんよ!